「家に積み木はあるけど、1歳になっても全然興味ない。どうやって遊べばいい?」
「1歳なのに、積み木が積めず、壊す、崩す、噛むだけだけ(涙)、1歳半検診でひっかからないかな?」
「1歳になっても、積み木投げてばかり…いつになったら積めるようになる?」
そんな不安を抱えているママは多いです。
私も「1歳半健診で積み木を積む課題がある」という噂を聞いていたので、1歳半健診を目前にしていた1歳の息子と、積み木でたくさん遊んだ記憶があります。
結果、私の住んでいる自治体では1歳半検診で積み木を積む課題がなかったのですが、地域によっては、積み木の課題が発達の遅れを見極める判断材料になることもあるようです。
この記事では、保育士14年目&3歳、1歳子育て中で、子どもと遊ぶのが大好きな私が、積み木の遊び方やコツ、乳幼児の発達をお伝えします。
ぜひ、最後まで読んで不安を解消してくださいね!
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目次
積み木ができなくても大丈夫?我が子の発達が気になる!

積み木が積めるようになるのは、大体1歳~1歳半頃と言われています。積み木を積むには、手指の巧緻性や空間認識能力の発達が必要です。
1歳で積み木が積めないという場合、手指の巧緻性や、空間認知能力がまだ未発達という可能性もありますが、単純に、経験不足や興味関心がまだ持てていないだけ、という可能性もあります。なので、一概に「発達が遅れているのかな?」と心配する必要はありません!
0〜2歳児の運動機能の発達を知っておくと、お子様がどの段階までできているのか、これからどう成長していくのか、発達を促すにはどんな遊びが必要なのか、考える材料になるので、まずは年齢ごとの運動機能の発達をご紹介します。
もちろん、発達は個人差がありますので、今はまだお子さんに見られない姿があっても大丈夫です。目安として、参考程度に見て頂けたらと思います。
0歳児の発達 | 首が座る、寝返り、はいはい、つかまり立ち、伝い歩きとできることが増え、発達が著しい時期。それと同時に物を握る、押す、引っ張る、つまむ、めくるといった手や指先の機能も発達していきます。 【積み木遊び】積み木を握る、口に入れる、振る、両手で持ち替える、カチカチ音を出す、転がして遊ぶなど、積み木の触感や硬さ、形などを楽しみます。 |
1歳児の発達 | 足腰がしっかりしてきて1人で歩けるようになる子が増えます。多くは1歳半頃までに歩くと言われています。手先が器用になり、積み木を重ねる、型はめパズルをする、握る、つまむ、ひねるなどの動作もできるようになってきます。 【積み木遊び】積み木の上にもう1つ重ねようとする(2段)上手く積めず、崩すこと自体を楽しむ、横に並べる (1歳半頃~)2~3個の積み木を積めるようになる。少しずつバランスをとれるようになる |
2歳児の発達 | 一人歩きが安定してきて走る、階段を上る、ジャンプするなどの大きく身体を動かすことができるようになります。スプーンなどを使って食事もできるようになったり、自分で着替えをして見ようとしたりとさらに手先が器用に使えるようになります。 【積み木遊び】積み木を高く積む、積み木を何かに見立てて遊ぶ、ドミノ倒し |

【1歳児】積み木ができない、壊す、興味ないのはなぜ?
積み木ができない、は思い込みかも?壊す、崩すも積み木遊びの一つ!
1歳児で、積み木を壊すのは、普通の発達です。積み木を壊す、というのは親としては「遊べていない」と思うかもしれませんが、積み木を壊す、崩すのも1歳にとっては面白い遊びの一つで、積み木を壊すことを楽しんでいるのなら、積み木に興味を持っているという証拠です。
壊す、崩す、投げている1歳児に、積み木を積んでほしい、と思ったら、まずは大人が見本を見せて、興味を持たせてあげましょう。積み木を積むという作業は、1歳にとってまだ難しい遊び方なのだと知っているだけで、安心して見守れると思います。
1歳児積み木に興味がないAちゃんが積み木遊びを始めたきっかけ
私が保育士として、0歳児クラス担当していた時のエピソードを紹介します。
もうすぐ1歳になるAちゃん。
喃語を話したり、「あんぱん」(アンパンマン)「ママ、パパ」などのお話上手でしたが、遊びはおもちゃを舐めていることが多く、一緒に遊んでもすぐに口に入れてばかりでした。
ある日、他の子どもたちと積み木を積んで壊すのを楽しんで遊んでいるとその様子を見て近づいてきたAちゃん。
私が積んだ積み木を他の子が「がっしゃーん!!」とダイナミックに壊すと満面の笑みでその様子を見ていました。これはチャンスかもしれない!と思った私。
Aちゃんの近くに3個ほど積み木を積んで「やってみる?」と声をかけてみました。すると、「うんうん」とうなづいたAちゃんは思いきり「がっしゃーん」と積み木を壊して満面の笑みを浮かべていました。
「壊れるの楽しいね!またやってみよう!」と声をかけると繰り返し遊んで楽しんでいました。
Aちゃんは手づかみでご飯を食べたことがなかったり、AちゃんママがどうやってAちゃんと一緒に遊んだらいいのかわからず困っていたりと、いろいろなことを経験する機会が少なかったようです。
保育園でのお友達の姿を見たこと、私から遊びに誘ってもらって積み木を壊した経験から、Aちゃん積み木遊びを自分からするようになりました。
1歳の子どもが自然と積み木に興味を持つこともありますが、別のことに興味関心があったり、経験が未熟だったり、自分から積み木をしない子もいます。そんな時は、「この子は積み木に興味がないから」とやらないのではなく、まずは大人が見本を見せること、大人と一緒に遊ぶことで積み木遊びの楽しさを知ることができます。
積み木遊びに興味がないのではなく、まだ積み木遊びの楽しさを知らないだけという可能性もあるので、ぜひ、ママやパパが一緒に遊んで積み木で遊ぶことの楽しさを伝えられたら良いですよね。
【1歳児】オススメの積み木の遊び方

積み木遊び苦手なママ・パパでも大丈夫!
現役保育士の私が、積み木で遊ぶコツなどをご紹介します。
1歳児おすすめの積み木のサイズ
1歳児はまだおもちゃを口に入れてしまう時期なので積み木で遊ぶ前に注意する点があります。
子どもが誤飲する可能性のある大きさ(直径39㎜以下のもの)は特に注意が必要です。トイレットペーパーの芯を通る大きさは危険だと言われています。
ご家庭にある積み木の大きさはどうかな?と一度ご確認ください。
オススメの遊び方①積み木にたくさん触れる
まずは積み木にたくさん触れてみましょう!0歳から様々な形だったり、触り心地だったり、色々な積み木があるということを、触って、舐めて、知ることができます。積み木の形、色、音、触感を楽しむことで、だんだんと積み木に興味を持てるようになります。
積み木を触ることは、握る、つまむなど、指先の発達にも良いのでまずはたくさん積み木に触れてみましょう!まだまだ口に入れてしまう時期でもあるので、口に入れても安全な物にするのがおすすめです。
オススメの遊び方②大人が積み上げた積み木を壊す・崩す
子どもが積み木を積み上げるということができるようになるためにはたくさん壊す経験
が必要です。
大人が一緒に積み木に触れて遊びながら、何個か積んでみましょう。
積み上がっているものを見つけると、1歳児はニヤリと笑いながら壊しにきます。
「崩れちゃったね」「もう一回やってみようか」など子どもの反応を見ながら声をかけていき、壊す楽しさを感じられるようにします。
繰り返し遊んでいくことで大人の真似をして積み上げようとする姿も見られるようになってきます。
オススメの遊び方③身の回りにあるものやおままごとで遊ぶ
2歳児くらいから見立て遊びをはじめます。自分の身の回りにあるものに見立てて積み木を使って表現することもあります。
おままごとのお皿に並べて豪華なディナーを作ってくれたり、耳に当ててスマホのように使ったりと子どもの想像力は無限大です!
私の息子は積み木で自分の好きな踏切を作ったようで「カンカン!」と言って見せてくれたことがありました。
ただ3つ積み上げただけの積み木でしたが、本人の目にはきっと大好きな踏切に見えていたんだろうなと想像力の豊かさを感じました。
「積み木で踏切を表現できるなんて!」と我が子の成長がうれしくなったエピソードです。
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【1歳児】積み木への興味を引き出すポイント

ポイント①大人も一緒に積み木で遊ぶ
積み木遊びに限らないことですが、大人が楽しそうに遊んでいるところを見て、子どもも「これ楽しいのかな?」と興味がわいてきます。1歳の子がお手伝いをしたがる、大人の真似をしたがることありませんか?なんでもやってもらっていた0歳のころよりも、できることが増え、自立心が芽生えて大人の真似をしたい!という気持ちがある証拠です。
なので、子どもに積み木遊びをしてほしいなら、大人が楽しんで積み木遊びをする姿を見せることは効果的です。
逆に大人も、子どもの遊んでいる様子を見て、子供の姿を真似してやってみると、どうやって遊んでいるのか、どんな気持ちなのか、何が面白いのか、子供の目線を知る機会にもなります。
子どもからしてみると、大人のすることは新しい世界が広がるきっかけにもなります。大人が積み木を積み上げている姿を見て真似をしてみたり、積み木でお家や車などの形を作っているのをじっと観察してみたりと、子どもにとって刺激がたっぷりです。
親子で色々な積み木の遊び方を見つけてみるのもいいですね!
ポイント②積み木遊びの時に他のおもちゃは片付ける
ご家庭にはたくさんのお気に入りのおもちゃがあって、そればかりで遊んでしまうから積み木は全然やってくれないなんてこともありますよね。1歳の男の子なら、車のおもちゃばかりで遊ぶというのはよくあることです。
積み木で遊びたい時には一旦、他のおもちゃは片付けておきましょう。
大人が一緒になって遊ぶことで、今まで興味がなかった子でも、積み木遊びに興味がわくかもしれません。積み木を積めるようになるのはまだ先かもしれませんが、まずは壊す、並べる、などその子にとって簡単な遊び、楽しめる遊び方で遊んでみてくださいね!
ポイント③積み木遊びが楽しめる環境か、チェックする
これは私が息子と積み木で遊んでいた時の反省なのですが…
我が家は遊びのスペースにプレイマットを敷いています。積み木遊びも、倒して床に当たると結構音が響くのでプレイマットの上で遊べるようにしていました。
初めのうちは倒したり壊したりを楽しんでいたから気にかけていなかったのですが、ある時から息子がうまく遊べなくてイライラするようになりました。
なんでだろう?と観察していると、プレイマットがふかふかで積み木がすぐ倒れる!
倒すのではなく、積み上げたいし、思っているものが作れなくなっていることに気づきました。
「今まで気がつかなくてごめん!!!」と謝り、積み木をするときは平らなところでできるようにしました。(夜などはご近所のことも考え、積み木遊びではなく違うことをしたり、やりたい時は倒れてしまうけど理由を説明し、プレイマットの上でやるようにしました。)
子どもの成長って親が思っているよりも早くて、すごいなあと改めて感じた出来事でした。「え?もうこんなことできるの?」と今でも日々驚かされます。
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積み木遊びを楽しみ、1歳児の発達を促そう!

積み木遊びは、子どもの発達にとってとても良い遊びと言われています。ぜひ、たくさん親子で積み木遊びをしてみてくださいね!
手指の発達が促される
積み木を掴む、つまむ、積み上げるなどの動作をすることによって手の筋肉の発達を促すことにつながります。1歳の子どもにとって手をたくさん使うことは、脳の発達にもつながるとても大事な運動になります。
手づかみでご飯を食べることも手指の発達に欠かせないので、0〜1歳児クラスの保護者には「たくさん手づかみしてね」と声をかけていたくらいです。
のちにスプーンや箸などを使って食べることにもつながるのでぜひたくさん積み木遊びで手指を使ってみてください!
空間認知能力、集中力が発達する
1歳の子はまだ空間認知能力が未熟です。なのでバランスを取りながら積み木を積むことが難しいのですが、積んでみようと試してみること、横に並べてみること、奥谷手前に並べてみることで空間認知能力が発達します。ぜひ、上に積むだけでなく、左右、前後に広げて遊んでみてくださいね。
積木は高く積もうとすればするほど、バランスを取らなければいけないのでそーっと乗せたり、乗せる位置を変えてみたりと集中していないと崩れてしまいます。子どもが集中して遊んでいる時にはそっと見守りましょう。
想像力、創造力が発達する
積木は、決められた遊び方がないため、何にでも変化できる良質なおもちゃです。色々な形、大きさの積み木は、何かを想像しながら作るのに最適です。
息子が踏切に見立てて遊んだエピソードをお話しましたが、踏切のおもちゃではなく、積み木遊びだから想像力が育まれます。
「これ作りたいな」と思ってそれを形にすることは決して簡単なことではありません。
きっと完成したものをうれしそうに見せてくれると思います。その時には「わあ!踏切作ったの?〇〇くんの好きなやつだね!カンカン鳴るのかな?」など子供の遊びの世界に一緒に入って楽しんでください。そうすることで「もっと作ってみよう!」という気持ちになります。
感情のコントロールが促される
積木を大人と一緒に遊ぶのがおすすめ!と紹介しましたが、積み木遊びは、共同遊び(誰かと一緒に遊ぶ)ができるおもちゃです。初めは大人と遊ぶだけだったのが、幼児になってくると友だちと遊ぶという姿に変わっていきます。
誰かと遊ぶことで、自分のしたいことができなくなったり、思うようにいかないことも増えてきます。
1歳児の積み木遊びでも、うまく積み上げられない、思った形にならないことで怒ったり、泣いたりすることが多くなります。そこで、積み木を投げたり、遊ぶのを辞めてしまったりすることも時にはあると思いますが、積み木遊びは、何度もチャレンジできるのがの良いところです。
子どもがイライラしてしまっていたら、「一緒にやってみよう!」「ママがやってみようか?」と優しく声をかけてあげてください。何度も遊んでいく中で感情のコントロールができるようにもなってきます。
積み木遊び一つでもたくさんの発達が促されることがわかりますね。
子どもの創造力次第で、自由に遊べる積み木。遊び方は無限大です!
楽しく発達が促される積み木遊び、「興味がない、壊すばっかり」と諦めず、ぜひ皆様も子供と一緒に楽しんでみてくださいね!
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1歳半健診で積み木の課題ができないとどうなる?
1歳半検診で積み木を積むテストができなくてもそこまで心配ないというのが、今までの保育士経験&2児のママとしての結論です。
まず、我が家の地域には1歳半健診での積み木試験がないので、助産師さんとの口答出の確認のみでした。最近、娘の1歳半健診をしたのですが、「積み木2〜3個つめますか?」「つめます!」「OK!」という感じでした。
それ以外にも言葉が出ているか、指さしはするかなどの質問を受けました。
積み木を積まないという姿の多くは遊び方を知らないことが多く、遊んだことのないもので遊ぶというのは子どもにとっても難しいことです。
もし、もうすぐ1歳半健診があるお子さんのいるご家庭であれば一緒に積み木遊びをすることをおすすめします。
「積み木積めるかな?」という質問の意図には、大人の言うことを理解しているかどうかをみているので積めなかったから発達が遅れているんだ…という判断にはなりません。
1歳児は、まだ言葉のやりとりが難しくて思い通りにならない子育てにイライラしてしまったり、子ども側も、言いたいことが伝わらなくて泣いて叫んだりと大変な時期です。24時間休みない育児に疲れてしまうこともあると思います。
積み木が積めなくて泣き叫ばれるなら、もう積み木遊びしなくていい!と思うことがあるかもしれませんが、上手くストレス発散しながら、かわいい1歳児との生活を満喫してくださいね。
一般社団法人sunnysmile協会では、「子どもの笑顔のためにまずはママの笑顔から」を理念に、育児や夫婦関係、働き方のお悩みを解決し、お子様の気になることや発達を、ママが促すことができるようになる方法をお伝えしています。
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まとめ
・積み木遊びの楽しさは壊すことから。
大人が作った物を壊す、壊れる音や崩れる様子を楽しみながら遊びを広げていきます。
・積み木遊びは大人と一緒に遊ぶことからはじめてみる。
大人が一緒に遊ぶことでこのおもちゃ面白い!もっとやりたい!と思えるようになります。
・積み木はさまざまな発達を促す万能おもちゃ
手指の発達、想像力、創造力、空間認知、集中力、感情のコントロールなど一つでたくさんの発達を促すことができます。
また、共同遊びといい、誰かと一緒に楽しむことができる遊びです。
・必ず1歳半健診で検査する項目とは限らない。
お住まいの自治体によっては検査がある、なしがあると思いますので、情報収集をすると良いでしょう。
検査自体はなくても、口答でのやりとりがある場合もあるので1歳半健診までには積み木遊びに触れる機会を作りましょう。
私自身も第一子の時にはドキドキしながら1歳半健診にいきました。
実際はそんな緊張感のある場所ではなかったので、今ドキドキしているママさん!
そんなに怖がらなくても大丈夫です。
我が子の新しい姿を発見する場所だと思って楽しみにしていきましょう。
ここまでご覧いただきありがとうございました。

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