お手伝いは、子どもの自己肯定感を高める大切な関わりの一つです。
ですが忙しいママにとっては「自分でやる方が早い…」「1歳児のお手伝いでさらに仕事が増える…」「1歳児のお手伝いは時間が倍かかる…」など、イライラすることが多いのではないでしょうか?
この記事では、1歳児でも無理なくできる!ママのイライラが最小限になる!1歳児ができるお手伝いをご紹介します。
イライラしない方法を知っておくだけで「やりたい期」の子どもの能力をどんどん高めることができますよ。
目次
1歳2歳の子どもがお手伝いしたがる!「やりたい期」のチャンスを逃すな!
1歳後半、2歳くらいになると「イヤイヤ期」と言われますが、実は「やりたい期」でもあります。この何でもやりたがる、親の真似をしたがる時期は実は今しかありません!
この意欲とやる気満々の1歳児にお手伝いをさせることは、子どもの生活動作と自己肯定感を高める絶好のチャンスです!
1歳2歳の子どもの「やりたい!」という好奇心はどんどん増加します。
子どもに家事のお手伝いをさせることにより、さまざまなモノにたくさん触れることができます。
「やりたい期」の子どもは、本物に触れることが大切です。
なぜなら、五感からの刺激で、脳の働きの活性化や記憶の定着しやすくなるからです!
家事のお手伝いには、子どもにとって難しい動作がいっぱいです!例えば、服をハンガーに掛ける動作を想像してみてください。
手の動きを子どもに言葉で説明するのは難しくないですか?
そんな動きを子どもは試行錯誤して、必死に体感で覚えていくことでしょう!
「やりたい期」は、難しい動きを自主的にやろうとしてくれる絶好の時期です。「お手伝いをさせないなんてもったいない!」と思いませんか?
自主的にやりたがっている1歳の子供に、お手伝いをさせることは簡単ですが、小学生以降、遊びたい気持ちが先立つようになってから、「お手伝いしなさい」というのは結構一苦労です。
時間がかかったとしても、たとえちょっと仕事量が増えてしまったとしても、もしお手伝いをしたがる子なら、1歳でもできる簡単なお手伝いでOKなので、チャレンジさせてみてください。
お手伝いができた時のママの「お手伝いありがとう」「ママ嬉しいよ」の一言で、1歳、2歳のやりたい期に、身につけたい、自尊感情を高めることもできちゃうんです。
最初は上手くできず時間がかかることが多く、ママもイライラしてしまうと思うので、まずはママに余裕があるときからスタートしてみてください。
一緒に何度も繰り返し家事のお手伝いをやることで、確実に上達し、イライラすることは減っていきます。
我が家の1歳児がやっている、おすすめのお手伝い2つ紹介します。
- 保育園で使ったタオルや着替えを自分で洗濯機に入れる。
- 卵を割って、混ぜる
「ママ、助かったよ、手伝ってくれてありがとう。」と伝えると、とても嬉しそうな表情を見せてくれ、私もとっても幸せな気分になります。
1歳長男も自分が役に立ったこと、ママが喜んでくれたことが嬉しかったようで、卵やボウルを見つけた瞬間「お手伝い」といって私の横に椅子を持ってくるようになりました(笑)
長男は、卵をぐちゃぐちゃに握りつぶして割ります。
でもはじめは卵をボウルに入れることすらできなかったんです。
「卵を割る」という工程を細かく考えてみましょう!
- 冷蔵庫から割れないように出してくる
- 卵をたたく
- 卵にひびが入った状態を保ちながらボウルの上まで運ぶ。
- ボウルの上で卵の殻を割る。
- 殻を捨てる。
工程を細かく分けると、1歳にとってはかなり難しいことと感じませんか?
難しいお手伝いもすすんで自分からやるようになるにはコツがあります。
その前にまずは簡単なお手伝いからスタートすることをお勧めします。
1歳からできる!おすすめのお手伝いベスト3
他にも、簡単で、ママも子供も無理なくできる家事、1歳でできるお手伝いを簡単な順番に3つ紹介します。
お手伝いをするときのコツは、模倣です。
1歳児はまだ言葉の理解は未熟ですが、模倣の天才!まずはママが見本を見せる、一緒にやるところから、少しずつ1人でやらせてみるようにすると、スムーズにお手伝いができるようになっていきますよ!
1人でやりたがる子もいるかもしれませんので、その場合はやりたい気持ちを尊重して、まずはママが1人で見本を見せて、次に1人でやらせてみるなど工夫してみてくださいね!言葉だけで説明するのはNGです。
では、ベスト3を見ていきましょう!
参考にしたサイト:キッズデザイン製品開発支援事業(経済産業省)による子育て住宅調査
1位 ゴミ箱にごみを入れる
ごみ捨ては失敗しにくいお手伝いとして取り組みやすいです。
まずは「ごみはゴミ箱に捨てようね」と説明し、一緒にごみを捨てることからスタート。
始めは「ママとやる楽しいこと」かもしれませんが、そのうちどんな時にごみを捨てるのかを理解していきます。
部屋をきれいにすることの大切さや気持ちよさを子どもに伝えるきっかけにもなります!
2位 おもちゃの収納
1歳になると箱にモノを集めて収納する動作ができるようになります。
しかし、自我も芽生え始めるため、片付けを誘っても「イヤ!」と返答することも増えてきます。
楽しく一緒に、おもちゃの片付けするのが、限界になったときに魔法の言葉がありますよ!
それは「ママが助かるから片付けをやってくれたらうれしいな」です。
片付けも、お手伝いの一つに分類すると、「ママが助かるなら…と」嫌がらず、すんなり片付けてくれるかもしれません!
3位 テーブルの拭き掃除
テーブルのふき掃除は、簡単な動作なので習得が比較的早いです。
しかし、最初は上手くできず、逆に食べこぼしたものが広がって、結局ママはより大変になる…ということもあります。
1歳児はまだまだ食べこぼしが多く、お皿をひっくり返すこともある時期です。
テーブル拭きは食べこぼしたものを、片付ける大変さを教えるきっかけにもなります!
私は布巾で拭く前に、小さいビニール袋を渡し「落ちたもの(固形物)は袋の中に入れてね」と教えてます。
テーブル拭きをする前の事前準備をすることで、食べこぼしが広がり二度手間になる、というデメリットが回避できています!
さらに、1歳長男は、片付けの大変さを理解してくれたのか、食べ物を落として遊ばなくなりました!
1歳のお手伝いは邪魔?ママがイライラしてしまうと逆効果
ママは毎日本当に忙しいです。心に余裕がある状態で、お手伝いをさせてあげられる機会は少ないですよね。
1歳のお手伝いが邪魔、危ないのでお手伝いさせない方がいい、お手伝いイライラするからやらせるのが面倒、という声も多いのも納得です。
それでも、お手伝いやりたがる1歳児に、なんとかお手伝いをさせてあげたいと思っているママは、とても頑張り屋さんです。まず、自分を褒めてあげてくださいね。
ただし、お手伝いをやらせる時に気を付けてほしいことが1つあります。
それはママがイライラしないようにすること!
子どもはママの感情を敏感に感じ取るといわれています。
ママがイライラすると緊張したり、委縮して逆にお手伝いがうまくいかなくなり、余計に仕事が増える原因になります!
ママがイライラしている状況で、お手伝いをさせたら必要以上に時間がかかるし、汚れたら洗い物が増え、後片付けが必要になります。
しかし、なぜか時間がないときに限ってなぜかお手伝いしたがる1歳児…
お手伝いを断ると、癇癪を起されることもありますよね…汗
新しい世界に興味津々の1歳児は、お手伝い中に危険な行動もとります。
我が家のお手伝いしたがる1歳児は、私が包丁を使っている時に食材に手を伸ばすこともしばしば…。
子供の安全を確保しながら1歳児にはまだ上手くできるかどうかわからないお手伝いをさせ、同時にやらねばならない家事を進めることはかなりのストレスです!
優しく見守るつもりでも、ついイライラしてきつい言葉で子どもを傷つけてしまう危険性もあります。
私は、イライラしてしまいそうだと思った日には、「今日はお手伝いお休みね。ママ、急いでいるし、イライラしちゃうと思うから」と伝えてます。
それでもお手伝いをしたがる長男は隣で色々触ります…。言葉で制するのはまだ難しい1歳児。
なるべく触ってもいい食材や調理器具を渡して、必死に毎日料理してます。
では、どうしてママは、家事の段取りが崩れるとイライラしてしまうのでしょう?
それは、ほとんどのママが「家事はやらなくてはいけないもの」と思い頑張っているからだと思ってます。
家事を子どもとの遊びの一つとして、ママが笑顔で楽しくやってみることを提案します!
お手伝いは子どもが自立して、生活していくための大切なトレーニングです!
1歳児でも簡単にでき、ママもイライラしない簡単なお手伝いからスタートして、「やりたい期」の子どもの力を最大限に伸ばしていきましょう!
ママが心にも時間にも余裕がある状態だと、お手伝いの時にスタートする遊びも笑顔で見守ることができますよ!
お手伝いしたがる1歳長男、シンクにあったコップとスポンジで遊び始めました。
余裕がなかったら、イライラポイントですが、余裕があるととってもかわいくて幸せな瞬間です。
子どもにとっては、新しい発見をしているので、この世界を知る、学ぶ意欲や好奇心を育てるきっかけにもなっています。
1歳のお手伝いのメリットまとめ
お手伝いは自己肯定感を高めることができます。それは子どもが「自分は家族の中で、役に立っている」と思うからです。
そして「お手伝いをしたい」という気持ちは、自主性の芽生えです。
1歳児の脳は何でも吸収する黄金期です。子どもは実際にやってみてモノの原理や法則を学んでいます。
例えば、ティッシュをなくなるまで、出すなんてことがありますよね。
「やりたい期」は子どもが「飽きた」と感じるまで、付き合ってあげることが大切な関わりになります。
お手伝いも同様で、子どもはできるようになりたいと、一生懸命に試行錯誤します。
この時の子どもの集中力は、素晴らしいです!
でもママは子どもができないともどかしく、目先だけみるとイライラしてしまいます。
長期的な視点で、子どもの頑張る姿を見守りましょう。
さらにママの声掛け一つで、子どもは自分のことを認めることができます。
ママのためにお手伝いをする自分のことがどんどん好きになります。
難しいお手伝いを自分から進んでやるようになるコツ。それは、ママのほめ言葉です。
子どもが1つの工程でもできるようになることは、成長の証しです!
ぜひ、頑張った姿を見たときはたくさん褒めてあげてくださいね!
そうすると、子どもはうれしくなって積極的にお手伝いに取り組んでくれるようになりますよ。
子どもの「やりたい期」に自己肯定感と家事力をアップさせていきましょう!
1歳児の長男、片付けのお手伝いを覚えているので、ティッシュを出して、ビニール袋にひたすら入れています。
まとめ
子どもの「やりたい期」にできそうなお手伝いをたくさんさせてあげましょう。
そして子どもの「できたこと」や「頑張った姿」をたくさん褒めてあげることで自己肯定感を高めていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
「もっと自己肯定感を高める関わり方が知りたい!」「イライラしちゃうときの対処法を知りたい!」って感じた方は、ぜひサニスマを覗いてみてくださいね。
この記事を書いた人
ico(2歳長男、1歳長女)
看護師ママ
自身の経験を活かし、子育てにイライラするワーママをサポート。
漢方学を学んだナース・パーソナル腸活コーチとしてママと子どもの健康をサポート。
子育てコーチングと出会う前は、本を読み勉強しても、子どもへのイライラが抑えられずにいました。健康面ではストレスや不眠、免疫力の低下で悩んでいました。
sunnysmile協会で学び現在は楽しく、イライラしない子育てを実行中です。