Column コラム

【月齢別】1歳児言葉どれくらい?遅い子に親がやるべきサポート3選

保育士をしていると、ママたちから、1歳児、2歳児くらいのお子様の「言葉の発達の悩み」をよく聞きます。

保育士の私も現在2人の子どもを育てていますが、1歳になった娘の言葉の発達が遅く、ちょっと心配しました。しかし、現在は、おしゃべりな息子と一緒に眠る直前までずっと話す、おしゃべり大好きな女の子になりました。

この記事では、私が実際に経験したことや、1歳児の言葉の発達、私たち親がやるべき発達のサポートについて、ご紹介します。

【経験談】1歳児の言葉の発達は個人差が大きい!でも話さないと心配…

【経験談】母に指摘され、1歳娘の言葉の遅れが心配に…涙

我が家には4歳の息子と2歳の娘がいます。現在は2人ともとってもおしゃべりで「ちょっと静かにしてほしいなぁ」と思う時があるくらい話し続けています。

息子は割と早くからいろんな言葉や指差しが出るタイプでした。自分の大好きな踏切を「かんかん」と呼んだり、「パパ、ママ、ばあば」と身近な人を呼んだりと、1歳を迎える頃には何語か話して自分の気持ちを伝えてくれるようになっていました。

現在2歳の娘は、そんなおしゃべりをしまくる兄を見ていたし、2人目だし、女の子だし、当時の私は「きっと話し始めるのは早いんだろうなぁ」と当たり前のように思っていました。

しかし、1歳を過ぎてもこちらの言葉に対してうなづいたり、指差しもちょっとするくらいで「パパ、ママ」といった意味のある言葉はなかなか出てきません…汗

私も夫も特に気にしていなかったのですが、ある日実家に帰り、自分の母と話している時に

「娘ちゃん、おしゃべり遅くない?」

と言われて…。

そう言われてみると息子と比べたらあんまり話さないし、「パパ、ママ」って呼ばれたこともないかもしれない…と。

実家には頻繁に帰っていて、私の母も、子どもたちのことはよくお世話してくれていたので、言葉が遅いことが気になったのだと思います。

私は、「きっと言葉は早いだろう」という思い込みもあり、母に指摘されるまでは全く気にしていなかったのですが、「そう言われてみると言葉が遅いのかもしれない…」と、娘の言葉の発達が気になり始めました。

まずは、観察!言葉が出なくても、言葉を理解しているか?

少し心配になった私は娘の様子を観察してみることにしました。

①食事準備
「ご飯食べよう」と声をかけると、娘はうんうんとうなづき、ダイニングに向かっていきます。
「あー」と声を出して自分の椅子に座りたいことをアピールしました。

②食事中
娘のアピールを受け取って、椅子に座らせてあげると、娘はにこにこして嬉しそう。
さらに、ご飯を指さして食べたいとアピールしました。
私が「まんま、おいしい?」と声をかけると、娘はまたうんうんとうなづいて反応していました。

③外出中
公園に遊びに行ったとき、娘は私の手を引いて遊びたいところに連れて行こうとします。
滑り台の前に来て手を引っ張りながら「あー」「んー」と声を出しながら思いを伝えようとしていました。

上記のような、娘の姿を見て思ったことは、意味のある言葉は出ていないものの、手を引っ張ったり、「あー、うー」と声を出して娘なりに思いを伝えようとしているということです。

こちらから「ごはんおいしい?」と声をかけた時にもうなづいて反応していたので言われていることは理解しているのだと感じました。

話さないと心配な気持ちにもなりましたが、まだ1歳過ぎ。言葉の発達には個人差も大きいから兄と比べても仕方ないとも思い始め、1歳半検診までは様子を見ていこうと決めました。

1歳5か月で意味のある言葉を話しだす

娘は、1歳5カ月頃に初めて意味のある言葉を話しました。

「わんわん!」

大好きな犬を見て興奮気味に発した言葉が初めての言葉でした。

「ママ」と呼んでもらえるにはもう少し後でしたが、2歳前の現在は「ダメ!」「にいに、いたい?」「しっぽ、ないね」など二語文話すまでに成長しました。むしろ、言葉が出すぎて親は返事するのに大忙しです。

母に言われた些細な一言で、言葉の発達が心配になりましたが、現在の娘は、そんな親の気も知れず、たくさんおしゃべりをして意思を強めに表現してくれています。

子育ての悩み相談サニスマLINE登録

【月齢別】1歳児言葉の発達はどのくらい?男女の違いはない

我が子の言葉の発達は、スタートは遅かったけれど、問題なし!という感じでしたが、1歳児の言葉の発達はとても個人差があります。

  • 1歳前後:一語分を話す。「まんま」「ぶーぶー」「わんわん」など
  • 1歳半前後:オノマトペ「じゃーじゃー」「ぽんぽん」など
  • 2歳前後:二語文を話す。「わんわん、いた」「まま、ばいばい」など
  • 3歳前後:出来事を文章で話す。「きょう、そとで、あそんだ」など

1歳児は言葉の発達だけでなく、全体的な発達において個人差が大きいです。

一般的には女の子の方が発語が早いとされていますが、男の子でも早い子はいます。(うちの息子が早かったです)言葉の早い遅いは、性別は特に関係ないようです。

【原因】1歳児の言葉が出ない理由

保育士として、「うちの子、まだ全然やりとりできないんです。ほかの子はできるのに…」と悩んでいるママたちを何人も見てきました。大切な我が子だからこそ発達が気になりますよね。

1歳児で言葉がでない理由として以下が考えられます。

  1. 言葉への興味が薄い
  2. 大人からの声かけが少なく、刺激をうける環境が少ない
  3. 言葉を理解していないため話さない
  4. 聴覚に何らかの問題がある
  5. 発達障害や知的な発達遅延の可能性がある

発達障害や知的遅延に関しては専門の相談機関に話してみましょう。1歳児だと1歳半検診もあるのでそこで相談するのも良いですね。

また、聴覚についても後ろを向いている時に名前を呼んで振り返らないなど、聞こえているのかな?と疑問に思う姿があったら受診をして検査するのが良いと思います。

その他、1~3については親がサポートして環境をつくっていくことができますよ。

言葉がでない1歳児にやるべき親のサポート3選

保育園で乳児クラスの担任をしている時に、保護者からよくこんなことを聞かれていました。

たくさん話しかけているはずなのにうちの子言葉がでないんです。

言葉が出ない1歳児にどうやってサポートしたらいいの?

保育士の私が、言葉が遅い子どもたち(我が子含む)に実践してみた言葉の発達を促すサポート方法をお伝えしていきますね!

サポートをしたからといって急に子どもが話すとは限りませんが、毎日の積み重ねは大事だと思います。日常の中に取り入れてみてください!

サポート① 子どもの動きを見て話しかける

遊んでいる時や食事をしている時などさまざまな場面で子どもがやろうとしていることややっていることを言葉にしてみましょう。

例えば、玩具を入れている入れ物が開けられず、遊びたいのに遊べないという場面があるとします。

目線や指差し、「あー」「うー」などで伝えているかどうか観察しながら、子どもが求めていることを言葉にします。

「これで遊びたいの?」「開けられないかな?」「ママが開けてみるね」「開いたよ、一緒に遊ぶ?」など大人の行動も実況中継のように声に出してみましょう。

なかなか言葉が出てこない時にはベビーサインを使ってみるのも良いかもしれません。

「おいしい」は頬に手を当てる、「ちょうだい」は手のひらを見せながら重ねてトントンと叩くなど子どもにもわかるサインを話しながらやってみると動作と言葉の意味も覚えやすくなります。

我が家の娘も初めはベビーサインを取り入れながらやり取りをしていました。いろいろなサインがありますが、ご家庭でこのサインはこういう意味と共通で理解していればどんなものでも良いです。

返事が返ってこない相手に話し続けるというのは疲れてしまいますが、子どもも慣れてくると笑ったり、うなづいたり、話さなくても反応があると思います。繰り返し声をかけてみましょう。

サポート②絵本の読み聞かせをする

絵本の読み聞かせは指差しをしたり、絵を見て話すようになったりすることはもちろんですが、親子時間にもぴったり。

子どもの手の届くところに絵本を何冊か置くようにするようにし、子どもが選んで好きなものを読める環境をつくると絵本を読みたい気持ちになります。

我が家も絵本は好きなように出せるようにしていて、4歳の息子が赤ちゃんの頃からありますが、2歳娘の方がよく絵本を持ってきます。

これもまた、繰り返し「読んで!」と何度も要求されるので大変ですが、3回までは繰り返し読むと決めたり、子どもに「これで最後ね」と声をかけると終わりにできたりするので、回数を決めたり、終わりを決めてしっかり伝えていきましょう。

1歳児におすすめの作品をいくつか載せておくので参考にしてみてください。

だるまさん 作:かがくいひろし

やさいさん 作:tupera tupera

どんどこももんちゃん 作:とよた かずひこ

サポート③とにかくたくさん話しかける

散歩をしている時に目に入ったもの、車やお店の看板、犬や猫などの動物、花や草などの植物などすべての物の名前を言いながら歩いてみましょう。

「わんわんいたね」「あ!ぶーぶーきたね」「あそこのお花きれいだね」などなど。

犬=わんわん、車=ぶーぶーなど子どもがわかりやすい簡単な言葉で話してみましょう。

保育士をしていて受けた研修の中で、赤ちゃん言葉を話すことは良いことという研究結果が出ていると聞きました。赤ちゃんに真面目に「あれは車です」「あれは犬です」と伝えるよりも「わんわんだね」「ぶーぶーきたよ」と伝えたり、大人が赤ちゃん言葉で接することで親近感がわき、信頼関係をつくっていく上でも親しみやすさを感じるようです。

子どもから何かしらの反応があった時には大いに喜びましょう。大人が褒めてくれたり、喜んだりする姿を見ると、話すとママが喜んでくれると思うようになり、積極的に話そうとします。たくさんやりとりを楽しむ時間が増えるといいですね。

まとめ

1歳児の言葉の発達は、個人差が大きく、子どもによって一語でるのにかなりの月齢差があります。

我が子も息子は早くから言葉を話していましたが、娘は遅かったため心配になることもありました。

親がやるべきサポートをしつつ、親子で楽しみながらやりとりできるのが一番です。

今もうすでにやっていると思いますが、絵本を読み聞かせてみたり、やることを実況中継したり、わかりやすい言葉で繰り返したくさん話しかけていきましょう。

子育てのお悩みお気軽にどうぞ

この記事を書いた人

かおり(3歳男の子、1歳女の子)
3歳男の子と1歳女の子を育てながら保育士14年目として奮闘中!2人目の育休中から今の働き方のままで良いのかな?と疑問を持ち始めてサニスマで勉強を始める。ママになってもやりたいことを叶えることはできる!子どもたちと笑顔で過ごせるようになるため、日々学んで進化しています