絵本の読み聞かせってなんだか難しそうだし、いつから始めたらいいの?
まだ0歳だし、絵本読んでも言葉がわかってないから意味ないよね~
なんて思っているそこのママさん!実は、そんなことないんです!
自分のために絵本を購入しているほど、絵本マニアで保育園で読み聞かせ経験たっぷりな私が、絵本の読み聞かせを始める時期やメリット、ちょっとした読み方のコツをご紹介します。
これできっとあなたも、知らなかった絵本の世界のトリコになるはずです。

絵本の読み聞かせはいつから?胎児の時から読み聞かせも効果あり
0歳の赤ちゃんは、まだ言葉がわからないから、絵本を読み聞かせしても効果ないのでは?
絵本の読み聞かせは、いつから始めたらいいの?
そんな風に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。結論、絵本の読み聞かせは生まれてすぐから始められます。なんと、生まれる前、胎児の頃から読み聞かせをすると良いという産婦人科の先生もいらっしゃいます。胎教の一環ということですね!
ママが好きな絵本や、本屋さんでパッと目に留まった絵本、赤ちゃんが生まれたら読んであげたいなと思うような絵本を読んであげましょう。心が明るくなるような本を選ぶと、ママの気分転換にもなります。
引用:赤ちゃん本舗(監修:産婦人科医 荻田和秀 先生)
お腹にいるときから絵本?見れないし、聞こえないし、本当に効果あるのかな?と不思議に思いますよね。
妊娠20週頃から聴力が発達してきて、妊娠28週以降からは外からの音も聞こえるようになっていると言われています。特にママの声は強く記憶していて、生まれてすぐにママとほかの人の声を聴き分けることができます。
同じ物語を胎児期に読んでもらっていた赤ちゃんは、生まれてからその物語を聞くと心拍数が安定し、繰り返し聞いていたママの声のリズムに落ち着くことができます。
絵本読み聞かせは うまれた後の安心・情緒の安定にもつながっているのですね。
赤ちゃんが安心するのももちろんメリットなのですが、実はママ自身のリラックス効果も大きいんです。

絵本を読むことで
- 呼吸がゆっくりになる
- 声のトーンが安定する
- お腹の赤ちゃんを意識しやすくなる
これが胎児のストレス軽減に直結します。つまり、ママがリラックスすることが一番の胎教になっているんです。お腹の赤ちゃんにもママにも癒しを届ける絵本、これだけで絵本ってすごい力を持っていますよね。
0歳からの絵本の読み聞かせは効果ない…ワケない理由
では、うまれてすぐに絵本の読み聞かせをするとどんな効果があるのかご紹介していきます。
①赤ちゃんは「声のリズム」で安心する
0歳の脳は、言葉より先に声のトーン・リズム・間(ま) を感じています。
絵本の読み聞かせはゆっくり、 一定のリズムで、感情のこもった声でするため、赤ちゃんが安心しやすいんです。
② 言葉の音をインプットする黄金期
0〜1歳は「音のシャワーを浴びる時期」
意味が分からなくても、語彙数・言葉のリズム・音の特徴 を脳が高速で吸収しています。
絵本の読み聞かせはこのインプットを自然に増やしてくれる万能なものです。
③ 絵本の時間=親子の愛着を育てる時間
0歳の脳は「安心できる人との時間」が一番の栄養。
絵本の読み聞かせ中は、膝の上に座って密着、優しい声で読むので愛着形成する絶好のタイミングなんです。
ママやパパが優しく、好きな絵本を繰り返し、たくさん読んでくれる。子どもにとってこれ以上に幸せな時間はないと言い切れるほど、絵本の読み聞かせの時間って大切なものなんです。
④ 生活リズムの合図になる
寝る前に絵本を読むと、「これから寝るよ」というスイッチになり、睡眠リズムが整いやすくなります。
我が家もお気に入りの1、2冊を枕元にある絵本を置くケースに入れてあって、そこからその日の寝る前に読む本を4歳息子と2歳娘がそれぞれ持ってきて読んでいます。
一度読むと必ず「もう1回」と要求があるのですが、3回までと決め「あともう1回読んだら交代ね」または「あと1回読んだら寝るよ」と伝えています。
絵本を読んでもらうと安心するようで、読まなかった日の夜と比べても寝つきの差があるように感じます。寝る前の儀式として行うことで生活習慣が身についているんだなあと子どもたちの様子を見て思いました。
⑤ 本を楽しむ力は後からついてくる
0歳や1歳で絵本のページを舐めたり破ったりするのは普通のことです。破れてしまったらブッカーという絵本専用の直しテープもあります。我が家の絵本もお気に入りのものほどボロボロなんですが、破れたらブッカーを使って何度も直して読んでいます。
そうすることによって絵本を大切にする心も育ちます。
絵本を読むときに「お膝に座ってね」と声をかけたり、子どもが自分でめくるのを楽しんでいるのを見守ったり、そうしていくうちにお気に入りの一冊が見つかって何度も楽しめるようになります。
なので、今はすぐページをめくってしまっても、落ち着かなくても問題なし!
0歳からの読み聞かせは
- 安心感が育つ
- 言葉の土台ができる
- 親子の絆が深まる
- 生活リズムが整う
- 本が好きな子になるための第一歩
つまり、効果がないわけがないという結果です。
絵本を持ってきてめくるだけの日や、持ってきて膝に座ったけどすぐ別の遊びをしに戻ってしまった日があってもいいんです。1分でもほんの少しページをめくるだけでお子さんの脳にはしっかり刻まれていますよ。

0歳や1歳から絵本の読み聞かせを始めても遅いことはなく、読み聞かせはいつから始めてもOKです!
0歳や1歳の子を座らせるのってなかなか体力が必要ですし、座ってよ!とこちらもイライラしてしまって疲れてしまいますよね。
最初のうちは立っていても動いていても良しとしてみるのはどうでしょうか?
うちの子じっとしててくれなくて絵本を読むのに座っててくれないんです。読んであげたいのにどうしたらいいのでしょうか?という声もよく聞いたりします。
膝に乗って静かに読むが理想的ではありますが動き回って遊んでいる子を捕まえて読むのはなかなか大変なところがあります。そこで紙芝居のように外側に絵本のページを向けて読んでみましょう。
子どもが興味を示して近づいてきたら「ここ(膝)に座って一緒に見ようよ」と声をかけてみると呼び寄せられるようにやってくるかもしれません。何度か繰り返していくうちに絵本を読むときには膝に座るものと自然と身につき、子どもの方から好きな絵本を持ってくるようになります。

私が感じる、読み聞かせのメリット3選
保育士の仕事をしていると、ほぼ毎日と言っていいほど絵本の読み聞かせをしています。仕事が終わり、家庭に帰ってからも絵本が大好きな娘が待っているので、家に帰っても絵本を読みます。
私自身、絵本大好き人間なので読むことを苦痛に感じることはないのですが、それでもやっぱり家庭では読んであげられる時間に限りがあります。絵本の読み聞かせが得意な私でも、疲れている日にはつらいものがあったりもします。
ほぼ毎日絵本の読み聞かせをしている私が読んでいる時に感じた絵本のメリットを体験談とともにご紹介していきます。
絵本の読み聞かせのメリット① 親子の最高の触れ合い時間

ご家庭で絵本の読み聞かせをするときにはどのような姿勢ですか?きっとお子さんを膝の上に座らせて絵本を顔の位置に合わせて持っていると思います。
イメージしてみてください。膝にお子さんを乗せた時の温かさ。ちょっと汗ばんだ頭のにおい。あれ?もっと小さかったような気がしてたけど、こんなに大きくなってたんだ。
お子さんの成長を感じるとともに、なんだかかわいいなあとほっこりしませんか?
我が家でも4歳の息子が珍しく絵本を持ってきて「ママこれ読んで」と言ってきました。「いいよ」と私が言うと嬉しそうに膝に座ってくる息子。その表情がなんともかわいらしくて、私ももうれしい気持ちになりました。
絵本を読んでいると、私の手をすりすりと触りながら絵本を見る息子。そのまま絵本を読み終えると一言。「ママの手きもちいいね」手を自分の頬に持っていき、すりすりとしていました。
4歳と言ってもまだまだ甘えたい年頃。2歳の娘もいて、日頃我慢していることもあると思います。絵本の読み聞かせを通して、ママに甘える時間になりました。それと同時に親の私にとっても息子の気持ちを知るキッカケになり、甘えさせてあげなくてはと改めて感じる出来事でした。
頬に手をすりすりとされて、息子のもちもちほっぺで大人が癒されたのは言うまでもありません。
絵本の読み聞かせをするメリット② 目で見て、耳で聞いて、発語への刺激になる

言葉や文字のわからない赤ちゃんや乳児にとって目から入る情報は大事なものです。絵本を読む際に大人は文字を読みますが、子どもは絵を見ていろいろなことを学んでいます。また、「ぽんぽん」「ぱあー」などの音のリズムや楽しさを耳で聞き、それが脳への刺激にもなっています。
2歳娘は言葉がゆっくりなタイプでしたが、絵本の読み聞かせをしていく中で読んでいる大人の言葉を真似てみようとしたり、指をさして何度も繰り返し音を聞いたりしていました。今は動物の絵が出てくる絵本を開くと「わんわんいた!」「これは?」と質問してくるまでになりました。
絵本に登場してくるものが日常の中にもあると、それを指さして喜んだり、新たな発見につながったりもしてお散歩の時間がさらに楽しくなりますよ。
絵本の読み聞かせをするメリット③ 寝る前の習慣にして、すぐにねんねできる

どうしてもぐずって泣き止んでくれない時、寝室に入るとなぜか興奮して遊びだしてしまって寝てくれない時、こんな時って日常によくありませんか?
我が家は「さあもう寝るよ」と寝室に入っていくと、その時はすぐ寝そうだなっていうくらいに眠そうな子どもたちも場所が変わってテンションが上がるのか、ベッドの上を飛び跳ねたり、大きな声で歌いだしたり…そんな姿は日常茶飯事です。
「私は疲れたからもう寝たいのに!」「まだやること残ってるから早く寝てほしいんだけど…」
そんな風に思うことも多々あります。
あまりにテンションが上がってしまった時には、枕元に置いてある簡易絵本ボックスから1人1冊持ってきてもらいます。順番に絵本の読み聞かせをしてとりあえず、体の動きを静めます。
2人に読むので多くても繰り返し読むのは3回まで。「次で読むの最後にして変わろうね」と最後に読む前に伝えると割とあっさり終えられます。
2人の絵本を読み終えたら「じゃあ、ねんねしようね」と声をかけ、トントンしたり、一緒に横になったりして寝かしつけます。絵本の読み聞かせをすることによって気持ちも体も落ち着いて眠りにつくことができます。もちろん、うまくいかない日もあって読んでる時は大人しくしてたのに、また動き出した…なんて日もありますが、絵本の読み聞かせをするかしないかで、落ち着き度合いは全然違います!
日々の習慣として、寝る前に絵本を読むということを繰り返していると、絵本を読んだら寝るというリズムが少しずつ身につくかもしれません。
子育てのお悩みお気軽にどうぞ
まとめ
0歳の時から、すでに絵本の読み聞かせしてます!というご家庭も多いかと思います。大人も子どもも触れ合いながら読むことで心地よかったり、安心できたりするのが絵本の魅力ですよね!
ベストセラーと言われて長年愛されている作品も新作の絵本もどちらにもそれぞれの良いところがあります。お子さんの興味や好きなもの、ママの好きなものなど選び方は自由です。いいなと思ったものを手にとって、親子でたくさん楽しんでみてくださいね。
一般社団法人sunnysmile協会は、子育てや働き方に悩むママのためのコミュニティです。
毎月オンラインにて勉強会や相談会などを行っておりますので、
お困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。この記事を書いた人

かおり(3歳男の子、1歳女の子)
3歳男の子と1歳女の子を育てながら保育士14年目として奮闘中!2人目の育休中から今の働き方のままで良いのかな?と疑問を持ち始めてサニスマで勉強を始める。ママになってもやりたいことを叶えることはできる!子どもたちと笑顔で過ごせるようになるため、日々学んで進化しています