Column コラム

兄弟喧嘩で毎日イライラ。そんなイライラを減らせる方法とは?

こんにちは!3人の子育てに忙しい毎日だけど、
子育てを楽しみながら笑顔のママでいられる、そんな秘訣を発信しているふみかです(^^*)

我が家のこどもは6歳と3歳の兄弟が毎日のように喧嘩をしています。
11か月の末っ子には優しくしてくれるものの、自分たちの虫の居所が悪いと末っ子も
巻き込まれたりして、泣いて怒って笑って、賑やかな兄弟です。
今回は兄弟喧嘩によって親がイライラしてしまったり、兄弟仲はこれでいいんだろうかと
ため息をついている人へ兄弟喧嘩についてのお話です。

※ここでの兄弟とは性別関係なく一緒に暮らしてる子ども同士のことを指します。

兄弟喧嘩ばかりで仲が悪い。そんなとき親はどう関わったらいいのか

兄弟喧嘩はなぜ起こるのでしょうか。
それは、家庭という安全基地の中で一緒に暮らしている心を許した相手だからこそ
起こってくると言えます。こども園や学校など社会的なところでは喧嘩にならなくても
家族だからこそ、心の距離が近いからこそ、気を使わないことによって、ついワガママになったり
相手の気持ちを考えないで行動してしまったりで喧嘩が起きているということもあるでしょう。

喧嘩のきっかけとしては些細なことが多いけど、

それが発展すると本人たちにとっては一大事だったりします。

喧嘩の原因として例えば、赤ちゃんから9歳頃までを子ども期、

10歳頃からを大人期というとすると、

子ども期では、

  • おもちゃや物の取り合い
  • 親の取り合い
  • 場所の取り合い
  • ちょっかいを出した

など。

大人期では

  • いたずら
  • 言葉に気遣いがなかった
  • 相手の行動が気に入らない
  • 大切なものをとられた

などが多くみられます。
本人たちは一大事だけど、毎日喧嘩ばかりだと、親の方がイライラして疲れてしまいますよね。

兄弟喧嘩はいけないこと?喧嘩で得られるものとは

ところで、兄弟喧嘩はいけないことなのでしょうか。

いつも喧嘩ばかりしていて・・・

と思うかもしれませんが、仲のいい時はありますか?
きっと仲良く会話していたり、一緒に何かをしていたり、協力していたり、
そんな姿もあると思います。思考の転換をすると、そんな時が素晴らしくて、喧嘩をしているときが通常なんですよね。

喧嘩しているから悪い時、ではないということ。
なので、仲のいい時の姿を覚えておいて話に出したり、「仲良くやってるよね」と褒めておくのも大事です。

そして、兄弟喧嘩でしか得られないことがあることも知ってほしいと思います。

私の体験談ですが、私が小さい頃2つ上の兄と喧嘩して、怒った私は兄に肩に嚙みつきました。兄は肩から血がでました。
兄は泣いて私は母親に怒られました。
その時の記憶を今でも鮮明に覚えているので、きっと悪いことしてしまった、噛むとあんなに血が出て、あんなに痛い思いをするんだと分かったからだと思います。
もう少し大きくなってテレビのチャンネル争いになった時、今度は兄が私に向かってリモコンを投げました。
私はおでこにたんこぶができました。兄もさすがに謝ってきました。物を投げると結構な怪我に繋がります。
また、取っ組み合いなどで力の加減が分かるようになるとも言います。

このことから、兄弟喧嘩では少し荒っぽいこともあるかもしれないけど、喧嘩によって
相手を傷つけてはいけない気持ちや、力加減などを学んでるので、兄弟喧嘩は必要なのではないかと思わされます。

♦ 解決の流れ ♦

兄弟喧嘩は必要なのかもしれないし、通常であることなんだってのはわかったけど・・・
実際に毎日喧嘩するし、そのたびにイライラして怒ってしまったり、対応したいけどどう関わればいいのかわからない。

であれば、友人同士や夫婦の喧嘩はどう仲裁するか考えてみてください。

  • きっとお互いの言い分をきく
  • 共感する
  • 本当に相手だけが悪い?こちらが直せることがあるとすれば?
  • 解決するにはどうしたらいいか

を聞くのではないかと思います。

子どもの場合も同じ流れでいいです。特に子どもの年齢が小さいうちは

気持ちを聞き出してそれを代弁し、共感することが大事です。

例えば、兄が使っていたおもちゃを弟がとってしまって、それに腹を立てた兄が弟をたたいたような場面では、つい「お兄ちゃんなんだから貸してあげなさい」「たたくなんてひどいね」と言って泣いている弟をかばいたくなってしまうかもしれませんが、それでは兄の気持ちを無視することになってしまいます。

「お兄ちゃん、おもちゃをとられて嫌だったんだね。でも叩くのはいけないね」
と共感した後にいけなかった部分はきちんと話します。
弟には、「お兄ちゃん、このおもちゃ使っていたんだって。○○(弟)も使いたかった?そうかそうか。
今度から貸してって言ってみようか」のような感じで、共感し、代弁し、次はどうしたらいいかを話すとだんだんとコミュニケーションの取り方がわかってくるでしょう。

少し年齢が大きくなってきたら自分たちで解決策を考えるのもいいですね。
その時親は、中立の立場に立ってお互いの話を聞いてあげてください。

解決の時に気を付けること3選

中立の立場に立って話を聞くと言いましたが、泣いていたり、興奮していたりすると
なかなか難しい。なので、まずは落ち着くまで物理的に距離を取ってあげることを
お勧めします。
落ち着いたところで話を聞いてあげてくださいね。
話を聞くときに注意する点が3つあります。

  1. ゴールを決めつけない
    どちらが悪かったかを決める場ではありませんし、謝らせるのが目的でもありません。
    「ごめんなさいが言えないならあなたが悪いね!」なんて親が怒り出せば、余計に拗らせます。
    話を聞いて共感までできれば最低限いいですし、できれば次からはこうしたほうがいいというのが
    伝わるといいですね。
  2. 比較しない
    「お兄ちゃんなのにできないんだね」とか「兄は貸してって言えるのに、弟は言えないんだね」など、兄弟や周りの人を例に出して比較して伝えると自己肯定感が下がります。
    「兄はできないのにあなたはできてすごいね」と褒めるときに使うのも逆効果です。
    あくまでも起こった事柄を問題にするのであって、人格を否定したり、比較したりしないようにしましょう。
  3. 喧嘩は悪いものだと伝える
    つい喧嘩が収まると、「もう喧嘩しないでね」「仲良くしなきゃだめだよ」と伝えがちですが、
    前述したように、喧嘩で得ているものもあるので、喧嘩することによって、力加減や人の気持ちを読み取る練習をしているんだ、喧嘩によって成長しているんだなと思って見守る姿勢が大事で、親がそのことを理解している必要があります。
  4. 気を付けるサイン
    これは例外ですが、もしどちらか(やり返す場合は双方に見えることも)が一方的にいじめているような行動が多くみられ、話を聞いても理由が出てこない、理由を言いたがらないなどの場合は、他のストレスや親の愛情を感じられていないなど、言葉にできない理由が隠れていることも。
    そんな時はスキンシップを多くとったり、しっかり目を合わすことを心がけてみてくださいね!

良い兄弟に育つ親の関わり方5選

親が気を付けることがわかったところで、では親はどんな姿勢でいられれば
子どもがよりよく育つのかを5つ紹介します。

  1. とにかく見守る
    トラブルが起きたら放置でもなく、親の意見を言うのではなく、子どもたちが自分の気持ちを話せるように見守ることが大事です。
  2. 仲のいい時に褒める
    仲良くしているときに褒められたら子どもも嬉しいですよね。同時に「こういう姿がいい姿なんだな」とわかります。
    また、兄弟の好きなところを、相手のいないところで聞いておくと、いざというとき「姉のこんなところ好きなんだって」と伝えると、間接的に伝えられた人はその相手に、より好印象を持つようなので何でもないときに聞いておくのがお勧めです。
  3. 普段からしっかり目を見て話を聞く
    「ああしなさい」「こうしなさい」と日常で言われていたり、目を合わせないで話していると、
    いざ自分の気持ちを言いなさいと言われても何と答えていいか分からなかったり、怒られる時だけ目が合うなんてことになってしまいます。
    普段から「これとこれどちらがいい?」「晩御飯この3つだったらどれがいい?」など
    選択肢を与えながら意見や気持ちを聞くのが大切です。
  4. 平等にみる
    姉だから、一番上なんだから、男だから、女だからという理由で制限をかけないでくださいね。
    その子ども一人一人を同じ目線で見ることが大切です。
  5. ルールを決める
    喧嘩していて怪我につながるような激しい喧嘩、相手を傷つけるよう言葉など、そんな関り方はしてほしくないので、ルールを決めるといいです。家族や兄弟で話し合い、みんなが納得するルールを作って、守れるようにしましょう。
    守れなかった場合のペナルティもつけるといいですね。喧嘩に限らず我が家のルールとしても応用が利きます。年齢に合わせてやってみてください。

まとめ

そうはいっても仲の良い兄弟でいてほしいですよね。
そのためには一人一人の話をしっかり聞き、自分の気持ちを言葉にして伝えることができ(年齢が小さければ代弁)、それを受け止めてもらうといった経験が大事で、これは子どもの人格形成に繋がっていくのではないかと考えます。
将来は、人の気持ちが分かる人になってもらいたい、社会で人の役に立つような、
自立した立派な大人になってほしい・・・親ならそんなことを願うのではないでしょうか。
そのために、喧嘩を通してコミュニケーションを学んでいると言っても過言ではないかと言えます。