Column コラム

発達障害の子どもの夫婦仲悪いと決めつけるな!夫婦喧嘩ゼロ夫婦の円満秘訣

私は言葉の発達に遅れがある発達障害の5歳長女を育てるママです。

厚生労働省の統計によると、2022年の婚姻件数に対する離婚件数の割合は約35.5%、つまり3組に1組の夫婦が離婚しているそうです。

特に、発達障害の子どもを育てる家庭では、夫婦間の価値観の違いや、障害への理解不足が原因で夫婦仲が悪化するケースが多いため、「夫婦仲悪い」「離婚率が高い」といった情報を耳にすることがあります。

そんな情報が飛び交う中、私たち夫婦はどうかというと…何かと手のかかる長女のサポートも、1歳次女の育児も、家事もお互いに協力してこなしている、夫婦喧嘩ゼロの円満夫婦です。

夫婦仲に悩むママ必見!私たちが実践している「発達障害の子どもを持つ夫婦の円満秘訣」についてご紹介します。

結婚6年夫婦仲最高!発達障害の子どもがいる夫婦仲の秘訣!

結婚6年喧嘩なしなぜ?

私と夫は現在結婚6年目で、現在は発達障害の5歳長女と、イヤイヤ期に突入した1歳次女がいます。

大きな夫婦喧嘩はゼロ、夫婦仲は円満で、育児も家事もお互いに協力しており、さらには発達障害の長女の療育や教育方針なども、基本的に2人で相談して決めるようにしています。

私たち夫婦が気持ちよく過ごすため、子どもたちが安心して過ごせる環境を作るため、常日頃から心がけている秘訣をご紹介します。

秘訣1.感謝と謝罪を忘れない

家族の生活の中で感謝謝罪は、欠かせない習慣です。

一緒に生活していると、だんだん「言わなくても分かる」「やって当たり前」といった意識が生まれがちになりますが、それが積み重なると、すれ違いや誤解を生む原因になります。

私は夫や子どもたちが家事を手伝ってくれた時は、「ありがとう」「助かったよ」としっかり言葉で伝えますし、自分が失敗した時は、夫に対しても子どもに対しても素直に「ごめんね」と謝っています。

特に発達障害の子どもは抽象的な表現や暗黙の了解が分からないことが多いので、親が感謝と謝罪、気持ちや要求などを言葉にすることは、発達障害の子どもにとって状況を理解しやすい環境作りにも繋がります。

こうした日々の積み重ねが、子どもにとって良い手本になるだけでなく、夫婦の信頼関係を強くすることができるのです。

秘訣2.お互いを尊重する

育児や家事、仕事をこなしていると、「自分ばかり大変だ」と感じてしまうことはありませんか?

その気持ちが相手を責める言葉に変わると、夫婦仲は簡単に悪化してしまいますので、私たち夫婦は「お互いに大変さを理解すること」を常に心がけています。

私の夫は、仕事を終えて帰宅して、子どもたちが散らかした部屋を見ても、次女が悪戯ばかりして夕飯を作れなかった時も、私を責めることは一度もなく、「大変だったんだね」と優しい言葉をかけてくれます。

そんな夫だからこそ、子どもたちを夫に任せて買い物から帰宅して、家がぐちゃぐちゃに散らかっていても「子どもたちを見ててくれてありがとう」と自然に感謝を伝えられる関係になりました。

育児も仕事もまだまだ長く続きますので、お互いに理解し合い、協力し合い、大変な時や疲れた時には手を抜いて…無理なくバランスよくお互いに協力することで、自然と心に余裕が生まれて尊重し合える夫婦になるのです。

秘訣3.適度な距離感を保つ

夫婦関係を円満に保つには、常に一緒にいるのではなく「適度な距離感」を意識することが大切です。

私たち夫婦は仲が良い方ですが、それでもお互いに「1人でやりたいこと」や「踏み込まれたくない領域」があるため、一緒に過ごす時間と一人で過ごす時間をバランスよく取るよう心がけています。

例えば、夫は英語や経済の勉強が趣味なので、1人で集中できる時間を大切にしている一方で、私は1人でゲームや映画を楽しむ時間を確保しています。

こうしてお互いがリフレッシュすることで、余裕を持って家族の時間を楽しめるようになります。

もちろん、食事や子どもの行事など、夫婦で楽しめる時間も意識的に作るようにしています。

そして、夫婦間の適度な距離感の取り方は、子どもに対しても同じように取ることを心がけています。

特に発達障害を持つ子どもには、自分のペースや領域を大切にしたい気持ちがあるため、無理に踏み込まず尊重するよう努めています。

適度な距離感を保つことで、家族全員が心地よく過ごせる関係が築けるのです。

秘訣4.子どもの将来の不安はシャットアウト

発達障害の子どもを育てていると、学校生活や社会に出てからの不安がつきまといがちで、色々考え込んでしまうことがあると思います。

しかし、心配しすぎるとかえって子どもは「自分は親を心配させるダメな子だ」と自信をなくしてしまうかもしれません。

私たち夫婦は、子どもの将来について話し合った際に、次の3つの考え方を基本にすると決めました。

  • 将来を決めるのは子どもであって親ではない
  • 親にできることは、選択肢と逃げ道を与えることだけ
  • 将来を不安に思うより、今できることを大切にする

実際に私たちが実践してみて感じたのは、「不安に目を向けるより、今を大切にする方が、親も子どももずっと笑顔でいられる」ということです。

子どもの「できた!」を一緒に見つけて、夫婦で喜ぶ、そんな小さな積み重ねを続けることで、自己肯定感が上がるだけでなく、「自分らしさ」を肯定的に捉える力になると私は思っています。

子どもがいつか自分の力で羽ばたいていけるようにするためには、「今」に寄り添い、「自分を肯定できるようになる」ことが大切だと思います。

夫婦仲を改善したい!今すぐ実践できる方法

仲を修復する夫婦

発達障害の子どもを育てていると、子どものサポートや家事に追われ、夫婦だけの時間を設けられずにギクシャクすることもありますよね。

ここでは、私たちが普段から実践していて、効果を感じた夫婦仲を改善できる方法をご紹介します。

すぐに取り入れられるものばかりなので、ぜひ試してみてください!

方法1.小さな成功に目を向ける

発達障害の子どもは「できないこと」に目が向きがちですが、どんなに小さな成功でも見逃さず、夫婦で一緒に褒めてあげてください。

「今日は自分で靴下を履けたね」「苦手な食材を一口食べられた!」そんな小さな成長を喜ぶことが、家庭全体の雰囲気を明るくしてくれます。

また、小さな成功を見つけることは夫婦の会話のきっかけにもなります。

小さな成功を見つけることは、今すぐにでも始めることができますし、子どもの成長を共有する時間が増えれば、自然と夫婦の連携も深まりますので、ぜひやってみてください。

方法2.傾聴を心がける

子どもにも、パートナーにも「ただ話を聞く」のではなく、相手の気持ちに寄り添って聞く「傾聴」を意識しましょう。

例えば、パートナーが愚痴を話したら、「それは大変だったね」と共感の言葉を添えるだけで、相手は安心します。

自分の話を受け入れてもらえたという感覚は、夫婦の絆を強くするだけでなく、子どもにとっても「話を聞いてくれて嬉しい」という自己肯定感を生み出すので、家族の仲をより一層深めることができます。

方法3.夫婦の時間をつくる

忙しい毎日の中でも、子どもが寝た後に少しだけでも夫婦で過ごす時間を作りましょう。

私たちは、夜に家事を協力して片付けた後、1時間程度ですが録画した映画やバラエティを一緒に観たり、今日あったことを語り合う時間を大切にしています。

夫が仕事で見られなかった子どもの成長のこと、仕事が大変だったという愚痴、休日の過ごし方を決める、録画したバラエティの感想など、色々なことを語り合いながら、お互いのことや家族のことを知る時間を設けています。

この時間のおかげで、何気ない話題でも相談しやすくなり、気持ちのすれ違いが減りました。

私たち夫婦のようにお互いに1人時間が欲しい時や、子どもと寝落ちすることもあるので、毎日設ける必要はありませんが、もし夫婦の時間をまったく設けていないのでしたら、1日10分でもいいので意識して時間を作ってみることをおすすめします。

方法4.ネガティブな会話を減らす

発達障害の子どもの育児中はイライラして愚痴を言いたくなることもありますが、愚痴が続くと相手も疲れてしまいます。

「夫に育児の愚痴ばかり言っている」と思われたママは、「ご飯を全部食べた」「1人で着替えることができた」といった子どもの小さな成功に目を向けてみましょう。

子どもの小さな成功というポジティブな話題を意識的に増やすことで、会話の雰囲気が明るくなります。

ただ長い育児を続けていると、どうしても愚痴を言いたいときもあると思いますので、そんな時は「1分間だけ話してすっきりしよう!」と時間を決めて、長々とネガティブな会話はしないように心がけてください。

方法5.子どもにパートナーの悪口は言わない

発達障害の子どもは言葉が分からずとも親の感情を敏感に察知してしまったり、逆に言葉の意味が分からないまま「フレーズ」としてそのまま覚えてしまうこともあります。

そのため、パートナーの悪口を子どもの前で言うと、それを真似してしまったり、嫌な感情を抱いてしまうかもしれません。

私たちも、子どもの前では愚痴を控えていますし、お互いの悪口を言わないと決めています。

私の5歳長女は言葉が中々出てこない状態が続いていましたが、年中になってある程度の会話ができるようになったと同時に、保育園の先生に「パパやママが言っていた言葉」をチクるようになりました…

それが分かった時、「長女に愚痴を言わないように気をつけてよかった」と心から思いました。

もし自覚がありましたら、子どもにバラされる前に今すぐやめる習慣を始めることをオススメします。

夫婦仲の悩みもsuunysmile協会で解決!夫婦一緒に育児する方法アドバイスします!

子どもを自己肯定感の高い子どもに育てたい、発達障害の子どものためにより良い育児をしたい、毎日のイライラから卒業したい、そのためにまずできることは「ママが変わること」です。

私はsunnysmile協会で己育てを学んだ結果、子どもに対してイライラする回数が減り、発達障害の長女の自己肯定感を上げ、さらには夫と一緒により良い育児ができるようになりました。

子どもだけでなく、夫へのイライラに対してどのように対処すべきなのかということも学べて、より一層家庭の雰囲気を明るくすることができました。

少しでも興味がありましたら、ぜひsunnysmile協会にご相談ください。

一般社団法人sunnysmile協会は、子育てや働き方に悩むママのためのコミュニティです。 毎月オンラインにて勉強会や相談会などを行っておりますので、 お困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

発達障害の子どもの育児は大変なことも多く、すれ違いや価値観の違いが原因で夫婦仲は悪くなりやすいのは否めません。

しかし、夫婦が最強のチームになれば、子どもにとっても安心できる最高の環境が生まれます。

発達障害の特性により将来を不安に感じることがあると思いますが、最高の環境で育った子どもは、いつか独り立ちする時が来た時、自分らしく自信を持って生きていけると私は信じています。

そのためにも「小さな成功を見つける」「時間を作る」など、できることから少しずつ試してみてください。

この記事を書いた人

みゆき(5歳長女&1歳次女のママ)
フリーランス/埼玉県在住
発達障害と気難しい性格を持つ長女の育児に悩んでいたところsunnysmile協会に出会う。
子育てコーチング講座で適切な声掛けと関わり方を学ぶことで、親子の絆を深め、家族の笑顔を増やすことに成功