私は発達障害を持つ5歳の長女を育てるママです。
発達障害の子どもはルーティン、つまり「いつもと同じ」を好む傾向が強く、急な予定変更に対応するのが難しいと言われています。
そのため、予定と違うことが起こるたびに泣き出したり怒ったり…私の長女も4歳になるまでは急な予定変更があると「違う!」と毎回癇癪を起こしていて、どうしたらいいの?と悩んでいました。
そんな私が長女に試したのが手作りのスケジュールボードで、これを使うことで娘は予定の流れを理解しやすくなり、急な予定変更にも少しずつ対応できるようになりました。
そのスケジュールボードですが、ダイソーの商品だけで作れる上に、材料費はなんと500円以下!
そんな私が実際に作ったスケジュールボードの作り方や、使い方の工夫、そして発達障害の長女の変化について詳しくお話しします。
こちらもおすすめ→ 発達障害の育児やめたい…ノイローゼ寸前を乗り越えた方法

目次
発達障害子どものスケジュールボードはダイソーで手作り!

スケジュールボードはネットショップなどでも売られていますが、私は手作りを断然おすすめします。
費用が安いのはもちろんのこと、自分の子どもの発達段階や特性に合わせてカスタマイズできるのが最大のメリットです。
既製品ではマグネットが上手く外せない、文字を読むのが苦手、イラストではなく写真でないと分からないなど、自分の子どもの発達段階に合わせて対応するのが難しいケースもあります。
でもイラストは苦手だし、パソコンも苦手、プリンターもないから作れない…
自分で作れるか不安、自信のない方でも大丈夫です!
私が作ったスケジュールボードは、スマホ1台とダイソー商品だけで作成していますし、プリンターがなくても作ることは可能です!
慣れれば簡単に作成できますので、ぜひ参考にしてみてください。
準備するもの
スケジュールボードを作るために必要な材料はすべてダイソーで揃えられます。

- ① ホワイトボード(マグネットタイプ)
- ② 手貼りラミネートフィルム 対応サイズA4 ← 1枚使用します
- ③ ラベルシール普通紙 A4
- ④ マグネットシート(白) A4
ちなみに家庭用プリンター(インクジェットプリンタ)がない場合の材料はこちらです。

- ① 手貼りラミネートフィルム 対応サイズA4 ← 2枚使用します
- ② マグネットテープ
- ③ ホワイトボード
そして、スケジュールボードに使用するマグネットの写真やイラストを作成するツールとして「Canva」というアプリを使用します。
Canvaは無料で使えるだけでなくスマホ1台でシンプルな操作のみで作成できるので、制作が初めての方でも簡単に作ることができます。
Canvaでスケジュール用マグネットを作る

Canvaのアカウントを作りましたら、スケジュールボードに貼るマグネットシートを作ります。
① デザインの準備
1. アプリを開き、画面下の「+」をタップ
2. 「印刷」→「チラシA4」を選択
② デザインを作る
3. 四角い枠を作る
- 「素材」→「図形」から四角形を選択
- 適当なサイズに調整し、背景は白・枠は黒に設定
- コピーして並べる
4. イラストや文字を追加
- イラスト・写真:「素材」の虫眼鏡アイコンで検索
- 文字:「テキスト」→「テキストボックスを追加」
5. スマホの写真を使用
- 「カメラロール」から写真を選択し追加
③ 完成したら保存!
画面右上のダウンロードボタンから「ダウンロード」をタップして保存
④ 制作のポイント
- Canvaの操作は「素材」「テキスト」「カメラロール」のみ使えればOK!
- デザインに迷ったらネット検索して既製品のデザインを参考にしてみる
- 場所や人物はイラストよりもスマホで撮った写真の方が分かりやすい
- 凝ったものでなくてOK!シンプルな方が子どもは理解しやすい!
ダイソー商品でスケジュールボードを作っていく
① マグネットシートに印刷する

ラベルシールをプリンターにセットして「インクジェット紙」「高画質」に設定して印刷します。
ちなみに私が使ったものは、brotherの一般的な家庭用プリンターですが、この通り綺麗に印刷できました。
② ラミネートで保護する
手貼りラミネートフィルムの薄いフィルムをはがし、ラミネートの接着面とラベルシールの表面を合わせて貼り付けます。
③ マグネットシートに貼り付ける
マグネットシートの白色側の上に②で作成したラベルシールを貼り付けます。
④ カットして完成!
ラインや図形に合わせてカットすれば、スケジュールマグネットが完成です!
家庭用プリンターがない場合の作り方


家庭用プリンターがない場合、コンビニプリントを活用すると問題解決です!
Canvaで作成したデザインは、スマホに画像(写真)として保存されていますので、それをコンビニプリントのアプリを使って印刷するだけです。
普通紙で印刷した用紙は、薄いフィルムをはがしたラミネート2枚で表裏を保護して裏面にカットしたマグネットテープを貼れば完成です!
【経験談】発達障害の我が子に手作りスケジュールボードを使った結果!見通しを立てる工夫とは

長女が3歳の時に発達障害と診断される前から、「言葉の指示が伝わりにくい」「ルーティンへの強いこだわりがある」ことにずっと悩んでいました。
当時の長女は、口頭で予定変更を伝えると「分かった」と返事をするものの、実際には理解できておらず、ルーティンから外れたり急な予定変更に対して強い拒否反応を示していました。
特に病院へ行く日は大変で、何度伝えても当日になると「嫌だ嫌だ!」と大騒ぎしていましたので、急な受診や予防接種の日は、親の私も憂鬱になるほどでした。
そこで試したのが、「保育園の日」「療育の日」「病院の日」「お休みの日」などを一目で分かるようにした、1週間の予定が分かるスケジュールボードです。
その効果はすぐに現れ、療育の日が変更になったり、平日に保育園をお休みするといったいつもと違う予定も落ち着いて対応できるようになりました。
そして何よりも、苦手だった病院もスケジュールボードを使い始めてからは癇癪やパニックがピタリと止まり、落ち着いて診察を受けられるようになったのです。
子どものパニックや癇癪が減るだけでなく、親の負担も軽くなったので、「こんなに効果があるなら、もっと早く取り入れればよかった!」と心から思いました。

プラスαでもっと効果が出る!見通しを立てる工夫
スケジュールボードで視覚化したことで、子どもにとって見通しが立てやすい状態になりましたが、もっと工夫することで、さらなる発達促進の効果が生まれます。
私が発達障害の長女に試したことと、その効果についてお伝えします。
スケジュールを繰り返し伝える
スケジュールボードをただ使うだけでなく、スケジュールを言葉にして伝え続けることを心がけました。
これは、発達障害の長女がまだ言葉の理解が進まなかった頃、私が長女に行っていたスケジュールの伝え方です。
- 予定が決まった時に「◯日に病院に行くよ」と伝える
- 予定のある週になったらスケジュールボートで「◯日に病院に行くよ」と伝える
- 予定の前日の夜に「明日は病院に行くよ」と伝える
- 予定日の朝に「今日はどこに行くんだっけ?」と質問してみる
- 答えられたら「よく覚えていたね」と褒め、答えられない時は「今日は病院に行くよ」と伝える
始めは答えられないことの方が多かったのですが、継続していくうちに言葉の理解が進み、少しずつ答えられるようになっていきました。
この方法を1年続けた結果、質問せずとも私の長女の方から「今日は病院だよ」と言えるようになりました。
何度も言葉で繰り返して伝え続けることで、言葉の理解・指示の理解が進むだけでなく、自分で予定を把握する力も身につけることができました。
理解できた・行動できたら褒める
1つでも理解して行動できたら、その都度褒めてください。
褒められることで子どもはスケジュールボードを使うことが楽しい、いいことだと思えるようになり、自分から使ってくれるようになります。
私も長女に対しては、スケジュールを理解して行動できたり、予定を覚えていたら「覚えていたんだ、すごいね」と少しでもできたことを見つけて褒めることを意識しておりました。
褒められるのが嬉しいからなのか、親に言われなくても自分からスケジュールボードを使うようになるまでには時間はかかりませんでした。
小さな成功を積み重ねて続けることで子どもは自信を持ち、自発的にスケジュールボードを活用するようになります。
上手く使えない時はもう一工夫入れる
スケジュールボードを作ってみたものの、いざ使ってみたらマグネットが上手くはがせない、スケジュールボードで遊んじゃう…
いざ作ってみても上手く活用できなかったというママ、もう一工夫入れてみると上手く活用できると思います。
- マグネットが薄くて剥がせない→マグネットを厚めにする(マグネットテープを二重に貼るなど)
- 視覚化してもやることが理解できない→まずは予定の数を2〜3個だけにして、できたら徐々に増やしていく
- マグネットで遊んじゃう→子どもに見えるが手の届かないところに設置し、ママが動かす
上手く活用できないと感じたら、このように子どもの特性や成長に合わせて少し工夫を加えてみましょう。
私の長女も自分でスケジュールボードを使うようになってから、マグネットシートが薄くて上手くはがせなかったので、マグネットテープで厚くしました。
小さな調整を重ねることで、より使いやすく、効果的なツールになっていきますよ。
発達障害の悩みもsunnysmile協会で解決!子どもに合った育児を一緒に見つけます!

発達障害の子どもの育児は毎日が大変なことばかりですよね。
もし叶うのであれば、もう少し育児の負担を減らせたらな…と思っていませんか?
私は発達障害の長女との関わり方について悩んでいたところ、sunnysmile協会の己育てに出会いました。
己育てを学んでからは、長女の毎日の癇癪や、箸が見つからないだけで盛大にブチギレされていた長女のこだわりにも冷静に対応できるようになりました。
また、sunnysmile協会の子育て相談で様々な経験と知識を持つママと交流することができます。
自分では思いつかなかった育児のヒントやアドバイスをいただけることもあるかもしれません。
興味がありましたら、まずはお気軽にご相談ください。
もっと知りたい人にオススメ→ 【体験談】子育ての悩み誰に相談する?無料で解決しない理由と私の選択

まとめ
今回の記事のまとめはこちらです。
- 子どもの発達段階に合わせたオリジナルスケジュールボードは、ダイソー商品とスマホ1台で作れる!
- 発達障害の子どもに手作りスケジュールボードを使ってみたところ、いつもと違う予定にも落ち着いて対応できるようになった
- スケジュールボードを工夫して活用した結果、子どもの言葉の理解が進み自己肯定感も上がった
手作りスケジュールボードのおかげで、子どもが落ち着いて日常を送れるようになり、親の負担も軽くなりました。
皆さんも良かったらぜひ参考にしてみてください!
#発達障害 #スケジュールボード #ダイソー
この記事を書いた人

みゆき(5歳長女&1歳次女のママ)
フリーランス/埼玉県在住
発達障害と気難しい性格を持つ長女の育児に悩んでいたところsunnysmile協会に出会う。
子育てコーチング講座で適切な声掛けと関わり方を学ぶことで、親子の絆を深め、家族の笑顔を増やすことに成功