【2027年から】出産用無償化の詳細まとめ！お金なくても子供産んで大丈夫⁉

2025年12月4日、厚生労働省が「分娩費用に公的医療保険を適用し全国一律の公定価格を定める案」を提示しました。

開始は2027年度からとも言われていて、今後自己負担0で出産ができるようになるかもしれません。

しかし,場合によっては自己負担が出たり、逆に損したりするケースもあったりします。

この記事では、出産費用無償化の全体像をお伝えするとともに、無償化はどこまで対応しているのか、帝王切開などの異常分娩の時はどうなるのか、など詳しくお伝えしていきます。

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出産費用が全額保険適用（無償化）になるのは2027年から

2025年12月4日、厚生労働省が「分娩費用に公的医療保険を適用し全国一律の公定価格を定める案」を提示しました。

これは現在の出産育児一時金（50万円）を廃止し、保険で基本的な分娩費用を全額賄うというものです。

出産費用は現在、各医療機関ごとに自由に設定ができます。ですが物価高などで年々価格は上昇し、出産一時金で賄える50万円を大幅に上回るケースもあります。

居住地や利用施設による不公平感を無くし、出産費用を全国一律に設定する、その上で全額保険適用とするというのが今回の案です。

24年度の正常分娩の平均出産費用は51万円で、東京都は64万円を超えるなど、地域差が大きいことも問題になっていました。

私は3人子どもを産んでいますが、長男の時に秋田県の総合病院で出産した時は39万円でしたが、東京都の総合病院では59万円でした。

あの頃は出産育児一時金がまだ42万円の時だったのでかなりの出費になり、退院時の会計で驚いたのを今でも覚えています。

出産育児一時金をもらってもまだ支払いが多いという場合には、保険で賄ってくれるのはとても嬉しいことですね！

出産費用無償化は早ければ来年の国会に法案を提出する方針で、詳細な制度設計を詰めて、実施は2027年度からとなる見通しです。

【保存版】出産費用無償化の対象はどこまで？長期入院も対象？

2027年からの出産費用無償化の案は、すべての出産費用が無償になるわけではありません。

対象とならない費用ももちろんあります。

今現在分かっている情報を以下にまとめました。

出産費用の無償化はどこまでが対象？

出産費用の無償化は基本的な出産にかかる費用を保険適用にする制度です。

しかし、帝王切開や吸引分娩、妊娠合併症などの異常分娩や長期入院は、現行の3割負担を継続することを検討してます。

ただ帝王切開なども現金等給付をし、できる限り自己負担を抑える案も出ています。

またお祝い膳やマッサージ、個室料金など出産に付随するサービスは自己負担とする方針です。

ただ付随するサービスも「今まで通りお祝い膳は食べたい」という場合もあるため、追加サービスに使う一定の現金をもらえる仕組みもできる見通しです。

出産費用無償化はおかしい！賛否両論まとめ

出産費用が全額保険適用になることで、メリットは大いにありますが出産育児一時金をもらうことでプラスになっていたという人もいます。

出産費用無償化で帝王切開は出費が増える…といった意見も。

今回の出産費用無償化に賛否両論の意見が飛び交っていますので、抜粋してお伝えします。

出産費用無償化反対派

❝分娩費用無償化って、帝王切開は今まで通り3割＆出産育児一時金も廃止と聞いたけど、てことはもし2人目を産むとしたら帝王切開決定だから今より負担増えるってことね…改悪すぎる❞

❝厚生労働省に要望送りました。出産費用無償化について。この案では帝王切開の費用がこれまでより増えます。帝王切開は一度行うと、次回も帝王切開確定です。費用がかかると分かれば、出産を控える理由になります。少子化対策になっていません。❞

出産費用無償化賛成派

❝育休延長は最長1年半だったし、ロタも自費だったし、RSのワクチンなんてなかったし、出産費用は当然足が出るのが当たり前だったけど、今は育休延長も2年に伸びてロタも定期接種になりRSのワクチンが接種になって、これから出産費用が無償化されようものなら、よかったね以外の感想はないな。❞

❝出産費用無償化について、厚生労働省に意見送りました！無償化自体には大賛成なんだけど、異常分娩等、とりこぼされる妊婦さんがなくなるような制度になることを望んでいます。❞

❝出産費用そのものの無償化はいいと思うけど、保険料を一定期間納めた人に限定してほしい。外国人の出産ツアーの負担はお断り。あと出産に「かかる」費用、という書き方の「かかる」を拡大解釈する人が出てきて、あれもこれもタダにしろって言いだすのも目に見えている…❞

帝王切開を経験したママは、出産費用無償化に否定的な意見が多かったです。厚生労働省に意見を送る方もいますね。

賛成派でも、今開示されている内容では良くないという意見が挙がっています。

詳しい制度の内容については、国民に意見も交えながら慎重に議論して欲しいものです！

帝王切開ママ必見！民間医療保険＆高額医療費制度でもらえるお金

帝王切開を含む吸引分娩、鉗子摘出術、逆子、陣痛促進剤の使用などの処置が行われる分娩の場合は、公的医療保険制度が適用されます。

総じて異常分娩といいますが、一般的に自己負担3割となります。

他にも民間医療保険の保険適用となったり、高額医療費制度が適用になったりします。

以下では、帝王切開での出産でもらえるお金をまとめました。

対象になる人は、出産したらプラスになることもあるので要チェックです！

産後受けられる支援金制度も要チェック！→【最新】子ども子育て支援金制度による恩恵6選！賢いママは全部知ってる – 一般社団法人sunnysmile協会

民間医療保険

保険に加入している人の場合、異常分娩の際には民間医療保険の保険適用となり、給付金が受け取れます。

入院日数に応じた入院給付金と手術に対する手術給付金が受け取れます。

契約内容によりますが、数万円～数十万円になることもあり、自己負担を大きく減らせます。

ただし、以下の費用については保険適用外となるため、自己負担しなければなりません。

• 個室料
• 食事代
• 新生児管理保育料

高額医療費制度

高額医療費制度とは、1か月にかかった医療にの自己負担額が高額になった時に、自己負担限度額を超えた金額が払い戻される制度です。

自己負担限度額は、年齢や所得などから設定され以下の画像のようになります。

正常分娩では利用できず、帝王切開や切迫早産などの医療行為を受けた際には利用できます。

また妊婦健診で切迫早産や妊娠悪阻などの異常が発見され、医師が入院が必要と判断した場合の入院も対象になります。

ただし、高額医療費制度は審査が終了後後日払い戻しされるため、一度窓口で立て替えなければなりません。

窓口での負担を軽減するために、限度額認定証を事前に入手しておくこともおすすめです。

限度額認定証を提示すると、超えた分は支払う必要がなくなります。国民健康保険の場合はお住まいがある市区町村、健康保険組合に加入している場合は勤務先の担当部署に問い合わせましょう。

医療費控除

医療費控除とは、自己または自己と生計を一にする配偶者その他の親族のために医療費を支払った場合には、一定の金額の所得控除を受けることができる制度です。

医療費を支払ったとき（医療費控除）

具体的には以下のものが対象です。

• 定期検診や検査、通院などの費用
• 出産で入院する際に使用したタクシー代
• 病院に対して支払う食事代

控除される金額は以下の計算式で求められます。

（実際に支払った医療費の合計額 – 保険金などで補填される金額） – （10万円 または 総所得金額の5%のうちいずれか少ない額） 

会社員の場合は確定申告が必要ですので、事前に覚えておいてくださいね。

まとめ

この記事では、出産費用無償化について以下のことをお伝えしました。

• 出産費用無償化は2027年から開始予定
• 出産育児一時金を廃止
• 出産費用を一律にし、全額保険適用
• 帝王切開などの異常分娩は現行と変わらず3割負担
• 異常分娩には民間医療保険、高額医療費制度が適用される
• Xでは「正常分娩だけずるい」「外国人の出産ツアーはお断り」など否定的な意見が多い

産後、育児にお金がかかるため、出産費用はできるだけ自己負担を抑えたいですよね。

私は保険のこともお金のことも何も分からず3人を出産し、今になって「こういう制度があったんだな。私対象だったじゃん。」と後悔しています。

これから出産を控えているママ、妊娠を望んでいるママは必ず今後の政府の動向や自身が加入している保険のことなどを、しっかり把握しておいてほしいと思っています。

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