「フリーランスって自由でいいよね」
そう思って始めたはずなのに、確定申告でここまで追い詰められるとは思っていませんでした。
フリーランスになってもうすぐ4年になりますが、毎年この時期になると、どうしても思い出してしまう“あの地獄”があります。
――そう、初めての確定申告です。
当時の私はというと、
- 簿記の知識、ゼロ
- 相談できる相手、ゼロ
- 分からないところはひたすらネット検索
今思えば、無謀すぎる状態で確定申告に突撃していました。
その結果、私はこのような地獄を見ることになったのです。
- 分からないことだらけで作業は2週間以上ストップ。
- 当時妊娠中だったにも関わらず、税務署で1時間以上並んで質問。
- 暗証番号を忘れてe-Taxが使えず、〆切日の3月15日に税務署へ駆け込み提出
結果的に仕事とメンタル、双方に支障が出たことで、心の底から思ったんです。
確定申告、なめてた……と。
この記事では、そんな私の無知が招いた“地獄の確定申告体験談”と、これから初めて確定申告を迎えるママに向けて「最低限これだけは知っておいてほしい」やることリストをまとめました。
「確定申告が不安…」と感じているママにこそ、読んでいただけたら嬉しいです。
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目次
【体験談】「知らなかった…」じゃ済まされない!初めての確定申告で見た地獄とは

私は現在、WebライターとWebデザイナーをしながら在宅フリーランスで働いていますが、初めて確定申告をした時の私の状況をお伝えすると、
- 在宅で働くWebデザイナー
- 開業届を提出している
- 青色申告を申請している
- 簿記知識はなし
- 確定申告の経験はなし(会社員時代の年末調整以外、関わりなし)
初めての確定申告は、無知が招いた“地獄の2週間”となり、心身ともにボロボロに…そんな私の初めて確定申告をしたときのリアル体験談をお話しします。
地獄その1.入力方法が分からなすぎて大パニック!
当時の私ですが、実は「収入」と「所得」の違いすら分かっていませんでした。
そんな状態で確定申告を始めた結果……
- 項目名に何を書けばいいか分からない
- どこまでが経費になるのか分からない
- 正しい書き方が分からない
- 聞き慣れない用語ばかりでパニック (減価償却・勘定科目・仕訳など)
- 1年分の収入と経費を整理するだけで疲労困憊
分からないことだらけ、やること多すぎ、情報量多すぎ。確定申告って、こんなに大変なの……?
分からないことを検索して、また分からなくなって検索。その繰り返しで、時間だけがどんどん溶けていきました。
簿記の知識ゼロなのに、青色申告を選んだ自分、無謀すぎた……
そう思わずにはいられませんでした。

地獄その2:締切2日前に完成 → e-Taxが使えないという絶望
大混乱の末、ようやく確定申告書が完成したのが3月13日。
約2週間かかり、その間は仕事をほぼストップ状態。当然、収入にも大打撃でした。
「やっと終わった……あとはe-Tax(ネット提出)するだけ」
そう思った矢先――マイナンバーカードのパスワードを忘れてロックがかかるという大事件が発生!
ロック解除はネットではできず、市役所での手続きが必要だということで、翌日(3月14日)、手続きに行くと、
確定申告の時期で対応が集中しているため、ロック解除と新規パスワード発行には最低2日はかかります。
……え?2日後?それ、もう提出期限過ぎてる。
ってことで、e-Tax提出は断念し、税務署への直接提出に切り替えることを決意しましたが、ここでさらに追い打ちをかける事態が!
e-Tax(電子提出)と書類提出では青色申告の特別控除額が違うため(e-taxが65万円|書面提出が55万円)、書類を修正する必要が発生!
心が折れかけながら、必死で書類を修正し、その日は終了しました…

地獄その3:提出日|締切当日の税務署で見た“戦場”
翌日、3月15日。確定申告の締切日。税務署に向かった私が見た光景は――

満員電車のように溢れかえる人、人、人!!!
当時の私は妊娠6ヶ月だった私は「確定申告、甘く見すぎてた……」と心底後悔しました。
ただ、税務署の公式LINEで事前予約ができることを知っていたので、受付予約だけは済ませていたのが不幸中の幸いでした。
とはいえ、予約していてもすぐ案内されるわけではなく、
- 予約列に並ぶ
- そこから1時間以上待つ
- ようやく提出
という流れでしたので、大きいお腹を抱えて立ちっぱなしになることは避けられませんでした。
ちなみに予約なしの人はどうなったのかと言うと……
- 整理券配布(聞いた話ですが、受付から約4時間後の時間指定でした)
- 指定の時間に再来庁
- そこからさらに1〜2時間並ぶ
- 不備があれば修正対応でさらに時間追加
確定申告の提出だけで6時間以上…半日消える世界線。育児中のママにとっては、普通に地獄です。
私はなんとかギリギリで提出することができましたが、自分の認識の甘さと知識の乏しさを身をもって噛み締める結果となり、2年目以降は余裕を持って確定申告に臨むように気をつけています。
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確定申告が初めてだったり、簿記の知識がないと、確定申告だけで想像以上の時間と労力を使ってしまいますし、私のように日常業務をストップせざるを得ない事態にもなりかねます。
簿記の知識がないと、フリーランスになるのは難しいのでは?
そう思うママもいるかもしれませんが、結論から言うと最低限の知識さえ押さえておけば大丈夫です。
フリーランスになったばかりのママや、これから在宅ワークを始めたいママでも分かるように、確定申告でやることを順番にリスト化して解説していきます。
1.「確定申告が必要かどうか」を判断する

準備を始める前に、まずは「自分は確定申告をする必要があるのか」を確認しましょう。
フリーランスで働くママの場合、確定申告が必要かどうかの目安は次のとおりです。
- 原則として確定申告は必要
- ただし、1年間の所得が95万円以下の場合は不要(※医療費控除・保険料控除など、他の理由で申告が必要な場合を除く)
要注意:認可保育園を利用しているママ
フリーランスで働くママが特に注意したいのが、認可保育園を利用している場合です。
認可保育園の保育料は、前年の「所得金額」をもとに決まります。 そのため、たとえ所得が95万円以下でも、所得を証明するために確定申告を出したほうが安心です。
補足:所得と収入の違いって何?
簿記の知識がないママにとって、まずつまずきやすいのが「収入」と「所得」の違いです。
とてもシンプルに言うと、
| 収入 | 仕事して入ってきたお金 |
| 所得 | 仕事で使用した機材などの経費を差し引いて残ったお金(儲け) |
簡単な例ですが、
- 仕事の報酬:10万円
- その仕事のために使ったお金(パソコン代・通信費):3万円
とすると、この場合の収入と所得は、
- 収入:仕事して入ったお金→10万円
- 所得:経費を差し引いて残ったお金→ 10万-3万 = 7万円
となります。
税金の基準になるのは「収入」ではなく、所得(7万円)です。 ここは必ず覚えておきましょう。

2.青色申告・白色申告・開業届|提出書類による違いを確認

フリーランスとして仕事を始めたとき、
- 開業届を出したかどうか
- 青色申告・白色申告のどちらを選んだか
によって、確定申告で提出する書類が変わります。
開業届あり・なしの違い
- 開業届がなくても、1年間の所得が95万円を超える場合は確定申告が必要
- 開業届がない場合は、原則「白色申告」
開業届を提出しているママは、提出時に青色申告か白色申告を選択しているはずです。
その内容に沿って進めていきましょう。
青色申告の場合
青色申告は少し手間はかかりますが、税金の控除(割引)が大きいのが特徴です。
用意する主なものは以下の通りです。
- 確定申告書(第一表・第二表)
- 青色申告決算書(1年間の売上と経費をまとめた書類、「貸借対照表」と「損益計算書」を含め4ページ)
- 各種控除証明書(国民年金・生命保険料など該当するもの)
- マイナンバーカード、または本人確認書類
- (夫の扶養に入っている場合)夫のマイナンバー確認書類
確定申告が初めてのママには、これらの書類名は難しく感じますが、会計ソフトに必要事項を入力するだけで自動作成されるので心配いりません。
青色申告の記帳の仕方については国税省のYouTube動画を参考にしてみてください。
白色申告の場合
白色申告は、青色申告よりも記入項目が少なく、シンプルです。
- 確定申告書(第一表・第二表)
- 収支内訳書(1年間の収入と経費をまとめたもの)
- 各種控除証明書
- マイナンバーカード、または本人確認書類
- (扶養内の場合)夫のマイナンバー確認書類
白色申告の記帳の仕方については国税省のYouTube動画を参考にしてみてください。

3.収入・経費をリストアップ

1年間の収入の記録・経費の記録をリストアップしてまとめます。
収入の記録の一例としては
- 納品書
- 業務委託契約書
- 銀行口座の入金履歴
- クラウドソーシング(クラウドワークス・ランサーズ等)の報酬明細
経費の記録の一例としては
- レシート
- 領収書
- クレジットカードの利用明細
などがあります。
確定申告が初めてのママにとって、一番悩むのが「どこまでが経費になるのか」という点です。
ちなみに私の判断基準はとてもシンプルで、「その支出は、仕事のために必要だった?」と自分で説明できるか、これだけです。

経費にしてOKな例
- パソコン・タブレットなどの機材代
- 仕事用アプリ・ツール代
- 仕事に関係するオンライン講座・教材費
- 仕事用の書籍・参考資料
- 仕事相手との打ち合わせ時のカフェ代
- 仕事目的の交通費
補足:経費【家事按分】について
自宅で仕事をしている場合、家賃や光熱費などの一部を経費にできます。
生活費と仕事用の支出が混ざっている費用を、仕事で使っている割合だけ経費にすることを「家事按分」と言います。
対象になりやすいものは、
- インターネット通信費
- 電気代
- 家賃
- スマホ代
割合はきっちり計算できなくても大丈夫! 「だいたいこれくらい仕事に使っている」という感覚でOKです。
不安な場合は3〜6割程度にしておくと安心です。ちなみに私はネット通信費の3割・電気代の3割を家事按分として経費にしています。
ただ、証明できるものや明細がない場合は、無理に経費にせずにパスするのも手です。
私も家賃は夫名義で、経費にしていいかどうか分からなかったため、家賃は家事按分に入れないことにしています。
経費にしない方がいいNG例
- 日常の生活費(食費・日用品・育児用品)
- 一人で作業したときの食事代
- 仕事の合間のスイーツ
- 気分転換目的の外出費
- 家族共用のサブスク
- 趣味・ゲーム・子どもの教材や習い事
仕事の成果に結びつかない、と判断されたものは経費にできませんので気をつけましょう。
もし判断できずに迷ってしまった時は「際どいのであれば経費にしない」くらいでちょうどいいです。
一番怖いのは虚偽申告によるペナルティ!経費は無理にきっちりやろうとせず、できる範囲でやってしまうのが楽ですよ。
4.会計ソフト購入・帳簿付け

初めて確定申告をするママには、Excelで一から管理する方法はおすすめしません。
理由は、
- 記入ルールが分からず時間がかかる
- 計算ミスに気づきにくい
- 書類作成がとにかく大変すぎる
からです。私は毎年「やよいの青色申告オンライン」を使っていますが、
- 収入と経費を入力するだけ
- 必要書類を自動作成
してくれるので、初心者ママの強い味方です。初年度は無料で使えますので、迷った方はぜひ使ってみてください。

5.提出方法・マイナンバーカードのパスワードを確認

提出方法はe-tax(電子申請)・郵送・税務署に直接提出の3パターンがあります。
全部の提出方法を経験した私だからこそ分かる、それぞれのメリット・デメリットを挙げますと
e-tax(オススメ!)
- 青色申告特別控除:最大65万円
- 24時間提出可能
- 自宅で完結
※マイナンバーカードの暗証番号を忘れてしまうと使えないので、そこだけ注意!
郵送
- 青色申告特別控除:55万円
- 大混雑する税務署に行かなくてOK
※印刷代・郵送費がかかり、3つの提出方法の中ではコストが最大。
税務署へ直接提出
- 青色申告特別控除:55万円
- 記入欄の不明点をその場で質問できる
※確定申告時期は非常に混雑します。特に締切間近になると提出だけで半日かかることも…
提出方法まとめ
育児をしながら働くママには、時間と節税の両方でe-Taxが一番おすすめです。
初めてe-taxを使う場合は「利用者識別番号」の取得が必要で、時間がかかることもあります。 そのため時間に余裕をもって準備しましょう。
e-tax申請方法については、こちらを参考にしてみてください。
特別控除額について注意
単式簿記(簡易帳簿)で記帳し、確定申告書に所得金額や必要経費を記載した「青色申告決算書」を提出した場合の控除額は、どの提出方法においても10万円となります。
青色申告特別控除(最大65万円)を受けるためには、複式簿記で記帳しましょう。
最後に|確定申告で“地獄”を味わってほしくないママへ

あの頃の私は、確定申告で地獄を見たことで「フリーランスにならなきゃよかった」と本気で思っていました。
でも今だから分かります。
私が地獄を見た理由は、能力不足でも、向いていなかったからでもありません。
ただ単に、知らなかった ・準備していなかった、それだけでした。
これまで3度の確定申告を経験した私ですが、必要なのは、
- 最低限の知識
- 早めの準備
- 完璧を目指さないこと
です。必要な知識と、心構えがあれば、確定申告は怖くない、と思えたのです。
- フリーランス1年目で不安だらけのママ
- 確定申告と聞くだけで胃が痛くなるママ
- 「私にもできるのかな…」と感じているママ
もし今、不安を感じているのであれば、私からお伝えします。ちゃんと準備すれば、確定申告は“地獄”になりませんよ。

まとめ
初めての確定申告は、知識がないまま挑むと、本当に心が折れそうになります。
しかし、それはあなたの能力や向き不向きの問題ではありません。
この記事で、私がお伝えたかったことは次のとおりです。
- 確定申告がつらく感じる一番の原因は「知らなかった・準備していなかった」だけ
- 簿記や税金の専門知識がなくても、最低限のポイントを押さえれば乗り切れる
- 「収入」と「所得」の違いを理解するだけでも、確定申告のハードルは一気に下がる
- 経費は完璧を目指さなくていい。迷ったら「無理に入れない」でOK
- 会計ソフトやe-Taxなど、便利で使えるものは積極的に頼っていい
- 締切ギリギリは本当に危険!早めの準備が心と時間の余裕につながる
私自身、初めての確定申告では「もうフリーランスなんてやめたい」と思うほど追い詰められましたが、経験を重ねて分かったのは 確定申告は“慣れ”と“準備”でちゃんとラクになる ということです。
この記事を参考に、できるところから一つずつ準備していけば、確定申告は決して“地獄”にはなりませんので、一緒に頑張っていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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みゆき(6歳長女&2歳次女のママ)
フリーランス/埼玉県在住
発達障害と気難しい性格を持つ長女の育児に悩んでいたところsunnysmile協会に出会う。
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