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【経験談】夕方のつわりがつらいなら蟹になれ!親になる“本当の意味”を知った

夕方になると気持ち悪くて動けない…。仕事が終わる頃にはトイレにふらつきながら駆け込んで吐いてしまう…。そんな「夕方のつわり」に悩んでいませんか?私は妊娠初期の頃、まるでこの世の終わりかレベルの吐き気とめまいで数日間全く動けませんでした。

この記事では、私の経験をもとに「夕方につわりがつらくなる理由」と、少しでもラクに過ごすための心と体の守り方をお伝えします。

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なぜ「つわりは夕方につらくなる」の?ひどくなる原因はこの3つ

朝は「今日はイケる気がする!」と思ってたのに、夕方になるとどうしても体を起こしていられなくなって「あ~やっぱり気持ち悪~い⤵⤵」となっていませんか?はい、かつての私がそうでした(笑)

ではなぜ、夕方になるとつわりってつらくなってしまうのでしょうか?そこで手当たり次第に原因を調べると大きく分けて3つの原因が出てきました。

① 1日の疲れがピークに達するから

妊娠していても、日々の生活は止まりません。仕事をしている人もいれば、育児や家事に追われている人もいますよね。朝から動きっぱなしで、気づけば夕方には全身がどっと重く感じる…。この「1日の疲れの蓄積」こそが、夕方つわりを悪化させる大きな原因のひとつです。

妊娠中の体は、赤ちゃんを守るために常にフル稼働しています。血液量が増え、ホルモンバランスも変化し、心も体も知らないうちにエネルギーを使い果たしている状態なのです。そのため、夕方になると体力も気力も限界に近づき、吐き気やだるさが一気に強く出てしまうのです。

特に気を付けてほしいのは、職場や家で「無理をしがちなママ」。「まだやらなきゃ」「頑張らなきゃ」と体にムチを打ってしまうと、体のサインを見逃してしまいます。夕方に体が動かなくなるのは、決して甘えではなく、“休むべきタイミング”を知らせてくれているサインです。

もし夕方になるとつわりがひどくなるなら、家事を早めに切り上げたり、夕食の準備を簡単にしたりして、自分の体を最優先にしてあげてください。「少し休む」ことが、あなたとお腹の赤ちゃん、どちらにとってもいちばん良い選択です。

② 血糖値の変動が大きくなるため

夕方になるとつわりがつらくなる理由のひとつに、「血糖値の変動」があります。妊娠中はホルモンの影響で血糖値が下がりやすく、体のエネルギーが安定しにくくなります。特に仕事や家事、育児などで忙しく過ごしていると、食事の間隔が空いたり、水分が不足したりして、夕方には血糖値が大きく低下してしまうのです。

血糖値が下がると、脳や体がエネルギー不足の状態になります。その結果、強い吐き気やめまい、だるさ、さらにはイライラなどの症状が出やすくなります。また、血糖値の急な上下は自律神経にも影響を与えるため、つわりの不快感がより強く感じられることもあります。

対策としては、空腹を避けることが大切です。一度にたくさん食べるよりも、少量をこまめにとるのがおすすめ。例えば、クッキーやおにぎり、バナナなど“少し食べられるもの”を常備しておくと安心です。無理をせず、体が求めるペースでエネルギーを補給することが、つわりを軽くする第一歩になります。

③ ホルモンバランスの影響

妊娠初期のつわりには、「ホルモンバランスの変化」が深く関係しています。妊娠が始まると、体の中では「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンが急激に増えます。このホルモンは妊娠の維持に大切な働きをしますが、その急激な変化が自律神経のバランスを乱し、吐き気や倦怠感、頭痛、眠気などの不調を引き起こすのです。

特に夕方になると、1日の疲れが重なり、血糖値が下がりやすくなります。そのタイミングでホルモンの影響が強く出ると、より一層つわりの症状がつらく感じられることがあります。

また、妊娠中はエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンも大きく変動します。このバランスの乱れによって、嗅覚が敏感になったり、食べ物の好みが変わったり、情緒が不安定になったりすることもあります。

つまり、夕方のつわりは「心と体の自然な反応」。ホルモンが赤ちゃんを守るために働いている証拠でもあるのです。「体が変わっていくこと」を責めず、ゆっくり深呼吸して、体をいたわってあげましょう。

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【経験談】つわりで夕方がつらかった私が“限界”を感じた瞬間

結果から言うと、私にとってつわりは“親になるための心の準備期間”となりました。ただつらいだけの時間じゃなく、命を守る責任や、自分の体と向き合う大切さを教えてくれた時間だったのです。あの苦しさの中で初めて「私はもう一人じゃない」と実感し、親として生きる覚悟が芽生えた瞬間となりました。

「痛み・不調に強い私」が夕方つわりで初めて限界を知った

私はもともと、少しの体調不良ならガマンして頑張るタイプでした。独身時代から多少の不調なら気にせず出勤し、頭痛や体の痛みも気合で乗り越えられる。「多少の無理は当たり前」と思っていたんです。

でも、初めての妊娠で週数が9週目に入った頃、仕事から帰宅した瞬間、世界がぐらりと揺れました。あまりの気持ち悪さとめまいで立っていられず、「あ、これはただの疲れじゃない」と悟りました。その夜は耐えきれず、近所の実家に避難。その瞬間ですらも「寝たら明日には治まっているだろう」と安易な考えを持っていました。

翌朝、起き上がろうとした瞬間、自分を中心に地球が回っているような激しいめまいに襲われ、体は鉛のように重く、腕を動かすのさえつらい状態でした。声を出すのも苦しく、同じ家にいる家族に電話で「起き上がれない」と伝えたほどです。

それでも、「私はこの程度なのか⁈」「この程度の不調なら行ける!」「仕事を休むわけにはいかない!」と、心の中で何度も自分に言い聞かせていました。そう、いま思うとこの頃の私は考え方が鉄人過ぎたんですよね…。でも、これまで経験したことがないレベルで体は言うことを聞いてくれません。全身に地球の重力がのしかかったように重く、布団から起き上がることすらできませんでした。

「どうして動けないんだろう」「職場に迷惑かけるわけにはいかないのに…」と涙がこぼれたあの瞬間、私は初めて“ガマンでは乗り越えられない限界”を知ったのです。

上司の「自分だけの体じゃないよ」という一言が転機に

つわりがつらくても、「仕事を休むなんて甘えだ!」と思っていた私。しかし、どうにもこうにも体は動かず、ようやく職場に連絡を入れたあの日のことを今でも覚えています。電話越しに心配してくれた上司が、静かにこう言いました。

「本当に出られるの?今は“自分だけの体”じゃないんだよ。」

その一言に、ハッとしました。私は“自分がどう見られるか”ばかり気にしていて、お腹の中の命を守ることを後回しにしようとしていたんです。電話越しに自分の気持ちと長く葛藤した後、その日は仕事を休むことを選択しました。

そこからの1週間、夕方16時前後になると決まって吐き気の波が押し寄せ、フラフラしながらトイレに駆け込む毎日を過ごしました。何度もえずいては涙が出るほどで、夜中にも何度もトイレに行って吐いてしまうこともありました。お腹は空くのに食べ物はどれも受け付けず、唯一口にできたのは清涼飲料水のみ。体も心も限界で、本当に「もう妊婦生活はムリかもしれない」と感じたほどでした。仕事もその間休みました。

文字のごとく身に染みてこの時学んだことは、「休むことは甘えじゃない。赤ちゃんと自分を守るために必要なこと。」そう思えるようになった瞬間、私はようやく“自分を許す”ことができたのです。

つわりがツラくなったら外の刺激から自分と赤ちゃんを守るように殻の硬い“カニ”になる。

今振り返ると、あの1週間をもし出勤していたら、きっともっとひどい状況になっていたと思います。
もしかしたら入院にもなっていたかもしれません。そこで気づかせてくれた上司には、心から感謝しています。

その後数カ月は食べづわり(すぐお腹空く)と匂いつわり(玉ねぎ、ねぎがキツイ…)と葛藤しながらムリのない範囲で仕事と家庭を両立することが出来ました。

【みんなの体験談】つわりの時期の旦那さんの様子や対応エピソード

体がツラい時こそ一番そばにいる旦那さんが頼りかと思います。ここでsunnysmileに所属するママさんたちにその時の旦那さんの様子や対応がどうだったのか聞いてみました。

Aさん(30代/4児ママ)

第一子の時はツラさがあまり伝わらず、家事は家にいる人がやるものと思っていたと思う。そして私も新婚だったこともあってやらなきゃいけないと思っていたし、吐き気をもよおしながらも味噌汁を作っていたことを思い出しました。

Bさん(30代/保育士ママ)

食べ悪阻だったので、仕事中は飴を舐めたり、回数を分けて食べていたりしました。洗い物の匂いが気持ち悪く、主人がやってくれて助かりました。どんどんやってもらった方が、おうちのことはみんなでやるスタンスが築けていいので、妊娠出産を4回経験していますが、1人目からそうした方が良いです。

Cさん(20代/2児ママ)

大丈夫?と声を掛けてくれたり、食べたいものを買って来てくれたり、上の子がいる時は対応してくれたりしました!

上記のエピソードの他にも、「休みの日はずっと寝かせてくれていた」、「朝ごはんを作るのを免除してくれた」、「肉が無理だったから、肉を避けてくれた」など旦那さんの優しさ溢れるエピソードがたくさんありました。

夕方のつわりのつらさをラクにするために私が実践した3つのマイルール

ひどいつわりを経験して、私は「親になる」ということは、子どもを育てるだけでなく、自分自身を大切にしながら生きることなのだと気づかされました。あのつらい日々の中で学んだ“自分を守ることの大切さ”は、今の子育て生活にもつながっています。だからこそ私は、“自分に対しての親”として、心と体を守るための3つのマイルールを掲げることにしました。

① 無理をしない勇気を持つ

妊娠中は「これくらいなら大丈夫」「少し我慢すればできる」と思ってしまうこと、ありますよね。私もそうでした。少し体がだるくても、「周りに迷惑をかけたくない」「自分だけ休むのは申し訳ない」と、つい無理をしてしまっていたんです。

でも、つわりの時期は、これまでの“普通”が通用しない時期です。体は赤ちゃんを守るために、いつも以上にエネルギーを使っています。どんなに気持ちで頑張ろうとしても、体が「もう無理」と言っているときは、素直に休む勇気が必要なんです。

「無理をしない」というのは、甘えることでも怠けることでもありません。それは、今しかない大切な命を守る“本能的な選択”。頑張ることも大切だけど、立ち止まる勇気を持つことも同じくらい価値があります。

私は、「今日はムリだな」と思った日は潔く横になりました。洗濯も、夕飯の支度も、「できるときにやればいい」と自分に言い聞かせて。すると、気持ちも少しずつ楽になり、体調も安定していきました。

ママが無理をしないことは、赤ちゃんにとってもいちばん安心できる環境なんです。どうか自分を責めず、堂々と“休む勇気”を持ってくださいね。

② 頼ることは負けじゃない

妊娠中、とくにつわりの時期は「人に頼ること」がとても難しく感じるものです。私も当時、「自分でやらなきゃ」「私が頑張らないと」と肩に力が入っていました。でも、体が思うように動かなくなったとき、ようやく気づいたんです。“頼ることは、弱さじゃなくて強さだ”ということに。

妊娠中の体は、見た目以上に頑張っています。体内では赤ちゃんを育てるために、血液やホルモンが常にフル稼働。そんな中で、家事も仕事も完璧にこなそうとするのは、本当に大変なことです。

私は思い切って、夫に「ごめん、今日だけ夕飯お願い」と言ってみました。最初は罪悪感があったけれど、夫は意外にも「いいよ、ゆっくり休んで」と笑ってくれたんです。その一言で肩の力が抜け、「あぁ、私一人で頑張らなくていいんだ」と心が軽くなりました。

家族や職場、友人、便利なサービス…誰かを頼ることは、決して負けではありません。それは、あなたと赤ちゃんを守るための“勇気ある選択”です。ママが安心して過ごせることが、何よりも家族の幸せにつながります。どうかひとりで抱え込まず、「助けて」の一言を大切にしてほしいです。

③ 周りの目より家族を守る覚悟を持つ

妊娠中、とくにつわりが重いときに一番つらかったのは、体のしんどさだけではなく“周りの目”でした。「つわりくらいで休むの?」「また体調不良?」そんな言葉をかけられた経験がある方もいるのではないでしょうか。私も同じように、職場で迷惑をかけてしまうことへの罪悪感や、理解されないもどかしさに何度も涙しました。

でも、あのとき私は上司の言葉に救われたんです。「今は自分だけの体じゃないよ。」その言葉でハッとしました。私は“自分が頑張ること”ばかり考えていて、“赤ちゃんを守ること”を後回しにしていたのです。

それからは、周りの目よりも「家族を守る覚悟」を優先するようになりました。どんなに周りにどう思われても、赤ちゃんと自分の体を守ることがいちばん大切。休むこと、頼ること、無理をしないこと、それは家族を守る“強い選択”なんです。

つわりの時期は、心も体も不安定になりがちです。でもその経験は、「自分を大切にする力」を育ててくれます。どうか、他人の目よりも“家族とあなたの命”を大切にしてあげてくださいね。

まとめ|つわりを通して見つけた「自分と家族を守る力」

つわりの時期は、本当につらく、出口の見えないトンネルのように感じることもありますよね。私も当時は、泣きながら「なんでこんなにもつらいの…」と嘆いた日が何度もありました。でも今振り返ると、あの経験が“本当の意味での強さ”を教えてくれたのだと思います。

それは、「無理をしない勇気を持つこと」。「頼ることは負けじゃないと知ること」。そして「周りの目より家族を守る覚悟を持つこと」。

この3つのマイルールは、つわりをきっかけに私の中で生まれた“生き方の軸”です。それからの育児や仕事、家族との関わりの中でも、何度も私を支えてくれました。

つわりは決して弱さの証ではなく、“命を守る力が働いている証拠”。だからこそ、無理をせず、頼って、休む勇気を持ってほしい。ママの笑顔こそが、家族みんなを幸せにするエネルギーです。

どうか今、つらい時間を過ごしているママにも伝えたい。「あなたはちゃんと頑張ってる。そのままで十分、強いよ。」一緒に自信あふれるママになりましょう。

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この記事を書いた人

ゆい(3歳男の子、2歳女の子)
元保育士(保育歴17年)→起業家ママ
2、3歳の年子ママ。保育士時代は1200人以上の子どもたちと携わる。2人目の妊娠をきっかけに起業し、現在130人以上の働き方に悩むママたちと向き合う。自分のビジネスも現在進行形で展開中。仕事のモットーは「気持ちにまっすぐ」「頑張らないように頑張る」

#つわり#つらい#夕方