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【経験談】保育士仕事復帰怖い…復職→子育て両立できず退職した私の現在

育休が終わりに近づくと、ふと頭をよぎる「また以前と変わらず保育士として働けるかな…」という不安。私もまさにその気持ちでいっぱいでした。

子育て+家事+仕事をこなすって、まるでトライアスロンのようなライフスタイルが始まるということです。元々の仕事内容がハードだからこそ全部こなせる自信なんてなかったんです。

結果、私は1人目の時は無事復帰できたものの、2人目の時には退職を選びました。

この記事では、そのときの気持ちや、今の働き方、そして同じように悩むママたちの声をお届けします。

【経験談】保育士仕事復帰が怖い…家族の協力必須

私が保育士復帰が怖かった理由

実際、私も出産後にフルタイムでの保育士復帰は、正直めちゃくちゃ怖かったです。育休なしの産休明けだったこともあり、まだ体も元に戻っていませんでした。子どももまだ生後2か月になりたてで保育園に通うことになります。

自分の体や子どものことの心配もありましたが、職場のベテラン勢との価値観にズレがあったら怖いとも思っていました。

今でこそ育休は取りやすくなった時代ではありますが、保育士業界ってなぜか育休が取りづらい風潮があったため、ベテランの保育士さんの中には産休明けでもバリバリ働いていたパワフルな人も少なからずいます。

もし、私も同じようにバリバリ働くことを要求されたしまったら…もちろん私も仕事は責任は持っている立場なので「できません」とは言いたくない気持ちはありますが、そこで無理をして体を壊したくないとも思っていました。

「仕事も育児も中途半端になったらどうしよう」「無理の生じる仕事をすることになったらどうしよう。」「子どもが急に熱を出したら、対応するのはいつも私だろうな…」「子どもに十分かまってあげられなくて情緒不安定になったらどうしよう。」そんな不安が頭から離れませんでした。

フルタイムで働くには家族の協力必須

不安があったからこそ、私は夫や実家の家族と共に念入りに話し合いをし、仕事復帰後の子育て体制を決めることにしました。ワンオペでは子どもにも自分にも負担がかかり、必ずどこかでツラくなると思ったからです。

ありがたいことに、その当時は協力してもらいやすい環境だったこともあり、理想の子育て体制を立てることができました。

・子はできるだけ16時には迎えに行く→家にいる誰かが迎えに行く。
・早番、遅番時も代わりに送迎してもらえる。
・急な発熱などの対応も家にいる誰かが対応することも可能。

子どもも頻度高く祖父母と関われたことで、私がいなくても人見知りをすることなく過ごすことができました。

私の保育士復帰はもちろんバタバタと忙しくしていましたが、職場の理解度が高かったことと、元々周りとの良好な人間関係を築けていたので、そこまでストレスを抱えることなく安心して復帰をすることはできました。産後明けなことも承知だったので、仕事のサポートもしてもらえました。

わざわざ自分がツラいやり方を選択しなくてもいいんです。「ひとりで全部やらなきゃ」と思わず、周りに頼れるところは頼るべきです。

保育士復帰→子育てと両立無理で退職→フリーランスママに

私は保育士復帰をして慌ただしくも充実した日々を送っていました。もちろん子育てと仕事の両立は大変でしたが、なんとかこなしていました。保育士復帰から半年後、思いがけず2人目の妊娠が判明。喜びの一方で、「このままフルタイムで2人育てるのは無理かもしれない」と現実的な不安に直面しました。

祖母からも「年子育児は本当に大変よ」と言われ、実家のサポートも子どもが1人だからこそ出来ていることなので、これが幼い子ども2人となると、実家の家族は疲弊してしまう…。物理的に難しくなると感じました。

産休明けでの仕事復帰は心身共にツラかったこともあり、2人目の時は1年の育休をとりました。育休中も常に復帰の不安が消えないため、この不安を解決できる働き方はないかと私は探し始めました。

在宅でできる“フリーランス(子育てコーチ)”という働き方を知り、「この道なら家族との時間も大切にできるし、生活の全てがスムーズに回るかもしれない」と思い、挑戦することを決意をしました。そして、育休中に収益化するところまで結果を出せた為、職場には申し訳ない気持ちもありましたが「退職」することを選びました。

私は物理的に寄り添う形で家族との生活を守る選択をすることにしたのです。

【口コミ】保育士復帰怖いのは私だけじゃなかった!4人の選択を調査

「保育士に戻るのが怖いのは私だけかな?」と自信をなくしていましたが、安心してください。話を聞いてみると実は同じように不安を抱える保育士ママたちはたくさんいました。

ここでは、保育士経験のあるママ4人に当時の自分の子育て状況と保育士復帰への気持ちを聞いてみました。

当時の自分の子育て状況は大変だった?

・Aさん(3児ママ、7歳、5歳、1歳)の場合

7歳はもうママ友みたいな感じでなんでもやってくれるし、一番下の面倒を見てくれるので戦力です。一番ややこしいのは5歳だったりします。1歳は可愛すぎて大変さはゼロです。

一番大変だったのは、2歳と0歳の2人育児の時だった気がします…。年子だったらもっと大変そう…年の差で子育てが楽か大変かはあると思います。

・Bさん(2児ママ、8歳、0歳)の場合

子育ての大変さって、子どもの性格にもよる気がします。

私は1人目の時が大変だと感じました。1人目の時は私自身もまだ母親0年生でしたし、下の0歳の方はとにかく可愛いしかないです。大変と感じることはあまりなく毎日過ごしています。

・Cさん(4児ママ、小3、小1、3歳、0歳)の場合

うちは早生まれもいて、ほぼ2歳感覚で4人を育てていますが、3児育児まで大変と思ったことなかったのですが、4人目にして本当に大変だと思います。

4人目になってからやっと、夫も働き方を土日祝休みに変えたり、母がたまに食事を作って持ってきてくれるなどサポートが増えました。

3人ワンオペでも保育士の仕事が続けられたのは自分が35歳前だったからだと思います。4人目がお腹にいて3人育児しているときからすでに体調崩しやすく常に疲れていました。

小学校に入るとお世話する部分は減っていきますが、メンタルケアなど寄り添わなくてはならないなぁと感じる時もあるので、そこも大変って思っています。

長男長女に下の子がいてもいろんな体験ができるようにと土日は夫婦フル回転で活動していますだから体力は大事ですね。

・Dさん(4児ママ、7歳、5歳、4歳、1歳)の場合

上の子3人を上手いこと使って助けてもらったり、兄弟で勝手に遊んでくれたりするので3人目4人目で大変さの相乗効果は感じませんが、3人の時はこういう時2人育児だったらすごく楽だな~とか、4人になってからは、3人育児だったらこんな時すごく楽だなって思うときはあります。

保育士復帰について気持ちや考えていたことは?

・Aさん(3児ママ、7歳、5歳、1歳)の場合

私は3人目が生まれてから旦那が単身赴任になって、完全ワンオペに加えて、椎間板ヘルニアにもなり、体がしびれて立っていられなくなりました。

このことから保育士に戻るという選択肢がなくなり、起業してフリーランスになりました。育休中に軌道に乗ることができて、保育士の時より何倍も収入があるし、時間もコントロールできて、3人ワンオペでもイライラせずに過ごせているから保育士には戻らないかなって今はそんな感じです。

自分の子ども達が大きくなったらおばあちゃん先生として朝一だけ、とかで保育士はしたいなって気持ちはあります。

・Bさん(2児ママ、8歳、0歳)の場合

私は子育てと保育士でのフルタイム勤務は難しいなあと思いました。

フルタイムだと、早番・遅番の時に朝、子どもたちを預ける→出勤。退勤してから保育園の営業時間内に迎えに行くのができないというところで無理があるなぁと。

夫も朝早い出勤、夜中に帰ってくる仕事なのでどうしても一人でそれを回すことが難しく、シフト制はきついなと感じました。シフト制での仕事のほかに児童デイもありました。

併して赤ちゃんが可愛すぎて産休明けの復帰も外で働くこともやめてずっと成長みたいという気持ちが強かったです。私はこの理由で根本的に働き方を変えようと思いました。それが一番の原動力な気がします。

上の子の時になかなか一緒に過ごせなかったことを後悔していたので、子どもと一緒に過ごせる時間を優先することにしました。

・Cさん(4児ママ、小3、小1、3歳、0歳)の場合

今保育士復帰はしたのですが、絶賛4人目が保育園の洗礼でお休み続きです…。1人目2人目と同じく経験しているので、慣れてはきました。もちろんお休みをいただいて申し訳ないのですが、急なお休みでも温かく対応してくれて短時間勤務にもしてもらえてるからこそなんとかできています。フルタイムでの復帰は無理です…。職場の理解がないと本当に無理ですね。

・Dさん(4児ママ、7歳、5歳、4歳、1歳)の場合

私は育休中にどんどん経験年数ばかり上がり、13年目に突入。独身時代でも担任を持つことは必死だったのに、復職したら当たり前の正規保育士としてフルタイム、リーダーとしてクラス担任を持つ責任も追加され、後輩たちの指導もあり、早番遅番というシフト勤務は無理だとなりました。働き方を変えるため退職をしました。

みなさん子どもの性格や年齢差、人数も家庭環境も違う中ではありますが、たくましく子育ては上手にできているものの、そこに保育士の仕事も入ってくるとなると口をそろえて「無理だ」って言っていました。

そう思うと、現在子育てをしながらフルタイムで保育士として働いているママさんはすごいことをこなしていると思います。それは本当にリスペクトされるべきところです。ただどこかに無理が生じていることに気付いていることがあるならば、それはもしかしたら自分自身と見つめ直すタイミングなのかもしれません。

保育士復帰はいつでもできる!退職も選択肢としてありだと思う

「一度やめたら、もう戻れないかも…」そう思っていませんか?私も最初はそうでした。でも実際、保育士は復職しやすい仕事のひとつです。保育現場は人手不足が続いており、ブランクがあっても歓迎されることが多いんです。

私自身も、2人目の妊娠をきっかけに「今、最優先すべきは仕事じゃなくて、子育てや家族の時間だ」と強く感じました。保育士の仕事は好きだし、やりがいもありましたが、今の私には両立が難しいと判断して、いったん退職を決めました。

でもそれは「キャリアをあきらめる」という意味ではありません。子育てが落ち着いたら、また保育の現場に戻る選択肢もある。大切なのは、“今”の自分と家族にとって何が一番いいかを見つめて決めること。自分を責めず、柔軟に働き方を考えてもいいんだと思います。

あなたが今一番大切にしたいことは何ですか?一度自分の素直な心に耳を傾けてみてくださいね。

もし、この記事を読んで、フリーランスになる方法について話を聞いてみたいとか、保育士経験しかなくても育休中に収益化できた理由を知りたいという方は、遠慮なくお問い合わせください。

子育てのお悩みお気軽にどうぞ

一般社団法人sunnysmile協会は、子育てや働き方に悩むママのためのコミュニティです。 毎月オンラインにて勉強会や相談会などを行っておりますので、 お困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

ゆい(3歳男の子、2歳女の子)
元保育士(保育歴17年)→起業家ママ
2、3歳の年子ママ。保育士時代は1200人以上の子どもたちと携わる。2人目の妊娠をきっかけに起業し、現在130人以上の働き方に悩むママたちと向き合う。自分のビジネスも現在進行形で展開中。仕事のモットーは「気持ちにまっすぐ」「頑張らないように頑張る」

#保育士#仕事復帰#怖い