私は言葉の発達に遅れがある発達障害の4歳長女を育てるママです。
基本ひとり遊びが大好きな長女ですが、年中になってから、子ども同士で遊ぶ機会が増えたことで、私もママ友が増えてきました。
ママ友ができるのは嬉しいのですが、仲良くなったママ友に子どもの発達障害のことは言うべきか、言わない方がいいのか、迷っていた時期がありました。
この記事では、フレンドリーとは程遠い人見知りな私でも実践できた、発達障害の子どもを持つママの上手なママ友付き合いのポイントについてご紹介します。
関連記事:発達障害の子どもへの親の関わり方!困りごとを解決し能力を伸ばすコツ
目次
子どもの発達障害…ママ友に言うか悩んだ私が出した最適解!
私の4歳長女について、ママ友には発達障害であることは伝えていません。
ただ長女は会話が噛み合わないことや、突然単独行動を起こすことがあるので、ママ友から見ても分かりやすいほど発達が遅れています。
そこで私は「発達障害です」とストレートに伝えるのではなく「会話のやり取りが少し苦手なんです」と長女の特性として伝えるようにしています。
ここに至るまでの経緯を、私の経験とともにお伝えしたいと思います。
子どもの発達障害が分かった日…「他言しない」と決めた理由
私の長女の発達障害が判明した直後は、今後の付き合いに支障を来さないために「発達障害のことは他言しない」と心に決めていました。
当時の私は発達障害についてマイナスなイメージが強かったため、「発達障害」という言葉だけで偏見や誤解を持たれるかもしれないと感じたからです。
特に保育園のママたちとの付き合いは、同じ小学校・中学校に通う子どもも多く、今後10年以上の長いお付き合いになるかもしれません。
その長い付き合いを考えたとき、長女の発達障害をあえて周囲に知らせることが、将来の人間関係にどのような影響を与えるのか心配でした。
小学生・中学生となった発達障害の長女の将来を守るためにも、保育園の先生のみにお伝えして、ママ友には当面は秘密にしておこうと決めたのです。
子どもの発達障害を隠し続けて…私が感じた「壁」
長女の発達障害のこと、療育を受けていることを伝えないまま、適度な距離感でママ友と付き合っていました。
しかし、頻繁に起こる癇癪や年齢に合わない言葉遣い、会話のキャッチボールが難しいといった長女の特性によるトラブルが起こるたび、「発達障害」と言わずにぼかして説明することに徐々に疲れを感じ始めました。
長女の特性について、心の中では「親のしつけが悪いと思われているかも」「実は発達障害では…と不安を抱かせているかも」と、さまざまなネガティブな憶測が浮かび、不安でたまらなくなることもありました。
その結果、自分から壁を作り、ママ友との距離を無理やり保とうとしている自分がいました。
ママ友に嘘をついているような気がして苦しくなり、発達障害を伝えるべきか、このまま隠し通すべきか、心の葛藤が続きました。
子どもの発達障害の伝え方…私の最適解は「個性」として伝えること
長女の発達障害を伝えるか悩んでいた私の背中を押してくれたのは、私の長女自身の成長でした。
1人遊びばかりしていた発達障害の長女ですが、年中に進級してからお友だちと遊ぶようになり、少しずつ社会性が育まれているのが分かったのです。
上手に会話ができなかったり、集団遊びから突然離れてしまうことがあっても、お友だちは長女を仲間外れにすることなく、自然に受け入れてくれました。
「発達障害」という特性を知らずとも、子どもたちは私の長女の個性として受け入れてくれていたのです。
その様子を見ていた私は、「発達障害」という言葉で周囲を警戒させる必要はないと感じました。
何かトラブルがあったときには、発達障害のことを誤魔化すことなく、「言葉でうまく表現するのが少し苦手なんです」「質問に答えるのが難しいことがあるんです」と、長女の特性を「個性」として伝えることにしました。
始めは私も少し警戒していましたが、ママ友は「そうなんですね」とあっさりと受け入れてくれて、私が過剰に心配しすぎだったのか…と思い、もっと早く伝えればよかったと思いました。
この決断によって、私はママ友との付き合いが少し楽になり、気持ちも軽くなったように感じています。
発達障害で気遣わせたくない…上手なママ友付き合い方のポイント
発達障害の子どもを持つママにとって、集団に入れない、ひとり行動が多い、言葉にできない、会話が成立しないといった状況で、周囲に気を遣うことは多いかと思います。
「なるべく周りに迷惑をかけたくない」「他のママたちに気を遣わせたくない」と感じるのも親心ですよね。
ですが、上手にサポートし合えるママ友との関係が築ければ、親子共に安心できる環境が作れます。
これまでの経験から、私が見つけたママ友との上手な付き合い方のポイントをご紹介します。
ポイント① オープンなコミュニケーションを心がける
発達障害について秘密主義にしすぎず、できるだけ自然に会話を重ねることが大切です。
私は長女の発達障害については聞かれた時のみ答えるようにして、基本的にママ友とは他愛のない雑談で関係を深めるようにしています。
ちなみに私がよく話すのは次のような内容です。
- 今日の天気(「今日は暑いですね」「雨降りそうですね」など)
- 季節のイベントの話題(「運動会が近いですね」など)
- 子どもの服装やアクセサリーを褒める
- 子どもが好きなキャラクターや遊びの話
- 兄弟や家族の話題
こちらは、ママ友が多くてすごいな〜と思ったママを見たり聞いたりして得た雑談にオススメの内容です。
なぜ真似をしたのかと言いますと、実は、私は元々人付き合いが得意なタイプではなく、初対面の人との会話は緊張してしまういわゆる「人見知りママ」だからです。
そんな人見知りママの私でも、上記の雑談を用いて自然に打ち解けることができるようになりましたので、ぜひ参考にしてみるといいと思います。
ポイント② 神経質になりすぎない
「うちの子はどう思われているだろう?」「発達障害のことで、マイナスな印象を持たれていないかしら…」と、不安になることは多いと思います。
特に、成長や発達の話題が出たとき、定型発達の子と発達のペースが違う我が子をどう説明するか悩んだ経験、私も何度もあり、聞き役に逃げてばかりいました。
ですが、長女の特性を伝えるようになってからは、過度に気を遣わず「うちの子は会話のキャッチボールが少し苦手なところがあって」と自然に伝えられるようになりました。
始めは言っていいのかと不安でしたが、意外にも、周りのママたちは私の説明をあっさりと受け入れてくれて、結果、長女の発達障害の特性が理由で距離を置く人はいませんでした。
神経質になりすぎず、できるだけ自然体でいることが、結果的にストレスの少ないママ友関係を築くポイントだと思います。
ポイント③ 無理な付き合いはしなくてOK!
発達障害への理解は広がっていますが、中には発達障害の子どもとの関わりを避けたいと思うママや、受け入れるのが難しいと感じる方も少数ですがいるかもしれません。
そういう時は、無理に仲良くしようとしない選択も「あり」だと思います。
心理学者のカール・ロジャーズによる「2:7:1の法則」によると、人間関係において2割は「気が合う人」、7割は「どちらでもない人」、1割は「気が合わない人」だそうです。
例えば、100人のママがいるとしたら、10人はどうしても気が合わない人がいるといいます。
無理に仲良くしようとしても、逆にストレスを増やすことになってしまいます。
私も気が合うママは本当に少数で、大半は「どちらでもない人」です。
気が合わず挨拶程度で会話が終わる方もいれば、表面的にしか関わっていない方もいますが、それでも良いと思って付き合っています。
無理に関係を深めようとしてぎこちない関係になってしまうという失敗経験もあったため、気の合う少人数のママ友と心地よい関係を築く方が気疲れしなくてすむと実感しています。
挨拶や必要な連絡だけにとどめることで、無理のない自然な関係を維持でき、かえって安心してお付き合いが続けられています。
発達障害でママ友できない…sunnysmile協会で全国のママと話そう!
発達障害のことをママ友にオープンにするのはまだ抵抗がある…
トラブルが多い発達障害の子どもを抱えて、ママ友を作ることができない…
そんな悩みを抱えているママ必見です!
sunnysmile協会の子育て相談では、同じように子育てを頑張るママと、育児の悩みについてオンラインで相談ができます。
- 地域のママ友ネットワークとは無縁のオンラインだからこそ、オープンな会話ができる
- 同じ悩みを抱えたママから、共感やアドバイスがもらえる
私も発達障害の長女との関わり方に悩んでいた頃に、sunnysmile協会と出会い、子どもとの関わり方を学んだことで少しずつ発達障害の長女とコミュニケーションを取れるようになりました。
また、子育て相談の他に、SNS等のオンラインコミュニティも充実しており、時には初対面のママから経験談やアドバイスを共有してもらったりしたこともあります。
悩み相談だけでなく、「うちの子がさ〜」といった育児の雑談もできますので、興味がありましたらぜひチェックしてみてください。
子育てのお悩みお気軽にどうぞ
まとめ
子どもの発達障害をママ友に言うか言わないか、発達障害としてではなく、子どもの個性として自然体に話すことが私の経験から導き出した正解でした。
そして、上手なママ友付き合いを続けていくポイントはこちらです。
- 発達障害を抱える子どもの「特性」を自然体で伝えることで、ママ友との交流がスムーズになる
- ママ友との付き合いに過度に気を遣わず「気の合う人」と自然な関係を築くこと
無理をしない自然体な付き合い方は、親もストレスなくママ友と交流できるだけでなく、親の心の安定が子どもを安心させるきっかけになるかもしれません。
ママ友に、子どものありのままを受け止めて、理解してもらうことで、お互いに協力し合える環境ができて、より良い子育てに繋がると思います。
関連記事:子育て勉強会「発達障害の疑いがある時最初にすべきこと」
#発達障害 #発達障害グレー #ママ友
この記事を書いた人
みゆき(4歳長女&0歳次女のママ)
フリーランス/埼玉県在住
発達障害と気難しい性格を持つ長女の育児に悩んでいたところsunnysmile協会に出会う。
子育てコーチング講座で適切な声掛けと関わり方を学ぶことで、親子の絆を深め、家族の笑顔を増やすことに成功