発達障害の子どもを育てるママにとって、トイレトレーニング(トイトレ)は難関な課題ですよね。
思うように進まないトイトレの日々に、「このまま一生オムツだったらどうしよう」と悩んでいるママも多いのではないでしょうか。
私の5歳になる長女も発達障害があり、新しいことが苦手で意思疎通も難しいという特性があったため、トイトレは大苦戦しました。
年少時、保育園のクラスの中でただ1人オムツだった時期もありましたが、試行錯誤を重ねた結果、長女は少しずつトイレに慣れ、年中に入った頃にオムツを卒業できました。
この記事では、4歳で初めてトイレに成功した発達障害の長女の成功例を基に、発達障害の子どものトイトレ問題解決と、イライラしないでトイトレを進めていく方法についてご紹介します。
関連記事→【3歳】トイトレうまくいかない・後退でイライラ!拒否、嫌がる子の対処法
目次
【成功体験】4歳でトイトレ失敗率100%…発達障害の我が子オムツ卒業のコツを紹介
私の5歳長女は、保育園のクラスの子どもたちに比べて言葉遣いが幼く、会話のやり取り、集団行動が苦手な傾向が見られ、3歳の時に発達障害と診断されました。
言葉の理解と発語の発達に遅れがあるため、年少になってもトイレに行きたいことを伝えることもできなければ、トイレに行く意味も分かっていなかったと思います。
そんな発達障害の長女が年少の終わりにようやくトイレに成功した成功体験を交えて、オムツを卒業するまでの親子の闘いと、そこから学んだ発達障害の子どものトイトレのコツについてご紹介します。
トイトレスタートは3歳10ヶ月から…焦らず子どものタイミングが大事
育児書には「トイトレは2歳頃から」と書かれていることが多いですが、私の長女の場合は3歳10ヶ月でスタートしました。
周りの子どもに比べるとスタートはかなり遅かったのですが、その理由としては会話が成立しないことや指示が通らないことが多々あったため、トイトレはまだ難しいと思ったからです。
年少になって「はい」「いいえ」の受け答えができるようになったので、そろそろトイレトレーニングを始めてもいいかなと思ったのですが、長女はオムツの安心感にしがみつき、パンツを嫌がってやる気ゼロでした…
そんな長女のトイトレのやる気のきっかけになったのは、キティちゃんが大好きになったことでした。
トイトレ開始前、お店にあったキティちゃんのトレパンを見せて、「これ履きたい?」と声をかけると、嬉しそうに「うん」と答えてくれたのです。
キティちゃんのトレパンを買ってあげると、早速嬉しそうに履いてくれたので、結果としてトイトレのスタートに繋げることに成功しました。
トイトレ初成功は4歳1か月!失敗・癇癪・イライラの毎日を乗り越えるコツ
キティちゃんのトレパンでやる気を出した発達障害の長女ですが、いざトイトレを始めてみると、失敗続きで本当に大変でした。
- 失敗を極端に怖がる
- 失敗すると大泣きと癇癪が始まる
- 失敗した後はトイレ拒否
- 絵カードや動画で説明してもトイレの感覚がよく分からない
言葉でも、絵でも、動画でも、中々理解してもらうことができず、長女の特性に合わせた方法を試行錯誤していました。
- 自信喪失した時は休む
- できたねシールを使う
- おまるに変える
長女にとって安心してできるトイトレを進めていったところ、4歳1ヶ月のとき、初めてトイレに成功しました!
当時1月で、寒くてトイレに行くのを嫌がっていたので、長女にとっては小さいですがリビングに置いたおまるで練習してもらっていましたが、長女にとっては寒いトイレよりも暖かいリビングにあったおまるの方が安心だったようです。
また、「できたねシール」を使うことで、シールを貼る楽しみと成功体験の視覚化に繋がり、やる気を上げる効果もありました。
できたねシールと台紙は、カレンダーの裏紙やチラシの裏紙などの用紙と100均のシールで簡単に作れます(画像参照)!
1回成功して以降は積極的に練習を頑張り、おまるからトイレへの移行もすぐに完了、年中になる頃には日中だけパンツで過ごせるようになるまで成長しました。
私が発達障害の長女のトイトレを通して、上手くいったことは以下の通りです。
- 小さな成功体験を重ねる(トイレに行けた・便座に座れただけでも褒める)
- 成功体験を視覚化する(できたねシールを使うなど)
- 失敗した時は優しく声をかける(叱責は絶対NG!!)
- どうしても嫌がる時は無理強いしないで休ませる
とにかく自信を失わせない、ゆっくりでいい、というスタンスで進めた方が、子どもにとってもママにとってもストレスは軽く、結果として着実に成功に近づける方法であったと思います。
発達障害の子どもがトイトレ遅い原因と解決策!イライラしない進め方
発達障害の子どもがトイトレの進みが遅い原因は様々ですが、よく挙げられる理由は以下の通りです。
- 排泄の意思を伝えるのが苦手
- 新しいことに挑戦するのが怖い
- 感覚特性によるもの(トイレの音が苦手、便座の感覚が苦手、排泄の感覚が掴めないなど)
- 失敗を極端に恐れるため
失敗を極端に恐れる、新しいことに挑戦するのが怖い、そういった特性を持つ発達障害の子どもにとって、トイレトレーニングは未知なる挑戦や恐怖との戦いであるため、定型発達の子どもに比べてストレスもかなり大きいと思います。
思ったようにトイトレが進まず、ママはイライラしがちですが、ママがイライラすると子どもにも伝わって自信を失い、ますますオムツ卒業から遠ざかってしまいます…
気持ちよくオムツ卒業を目指すために、イライラしないトイトレの進め方についてご紹介していきます。
イライラしない進め方①基準に縛られない!
ネットによくある「何歳までにオムツ卒業」という目安は、発達障害の子どもに当てはめて考えるのはNGです。
他の子どもと比べず、「今ならトイトレを始められる」と思えるタイミングを親が見極めることが大切です。
他の子どもに比べてトイトレが遅れていることを気にしすぎてしまうと、遅れている状況に焦ってイライラしてしまうので、ネットの基準や育児書の情報はシャットアウトしてください。
実際に私の長女の場合は3歳10ヶ月でトイトレを開始していますし、初めて成功したのも4歳1ヶ月の時でした。
育児書の情報よりもかなり遅いスタートでしたが、保育園から遅いことを催促されることもなければ、遅いことで特に何か大きな問題があったわけでもありませんでした。
「遅いのは悪いこと」と考えず「排尿コントロールの発達が遅いだけでいつかは1日パンツで過ごせる」「本人のペースを尊重する」と前向きに捉えることが大切だと思います。
イライラしない進め方②スモールステップで成功体験を重ねる
失敗の連続が続いてしまうとやる気をなくしてしまいます。
特に発達障害の子どもの中には、私の長女のように失敗を極端に恐れる傾向がある子どももいますので、失敗1つで一気に自信喪失になり得ることもあります。
トイレができたら褒めるのは当然ですが、それまでのステップ1つ1つについて、しっかり褒めて自信をつけてあげることが成功に必要な過程だと思います。
- トイレまで行けたら褒める
- 便座に座れたら褒める
- 少しでも排泄の感覚を掴めたら褒める
小さな成功を積み重ねることで、自信をつけることができるだけでなく、失敗しても極端に落ち込む頻度が下がりますので、継続してトイトレを続けやすくなります。
視覚的に達成感を感じられる「できたねシール」を使うのもおすすめです。
イライラしない進め方③辛いときは一旦休む
トイトレが進まず、親子共々ストレスが溜まる場合は、一旦休むのも有効です。
トイレの失敗が続いた長女が「パンツは嫌!」と癇癪を起こした時は、数日間オムツに戻しました。
その間に私も長女も気持ちのリセットができて、イライラが減った状態でトイトレを再開することができました。
無理強いしてトイトレを嫌がるよりも、思い切って休ませてやる気が復活するのを待つ方が、子どもにとっても安心してトイトレを続けられる秘訣だと思います。
また、子どもだけでなく、親も辛いときはしばらくやめていいのです。
私も体調が辛いときや、どうしてもイライラが止められない時などは、育児も洗濯も苦痛になるので、長女に「今日はお休みしようか」と言ってパンツを履かせることなくオムツを渡していました。
イライラしない進め方④いつかはできると信じて待つ
トイトレに時間がかかると、どうしても「このまま一生オムツだったらどうしよう」と不安になると思います。
でも、焦らず子どものペースに寄り添い続けることで、必ずトイレができる日が来ます。
実際に、私の長女も3ヶ月近く失敗が続いていましたが、初めておまるで成功したことがきっかけで、あっという間にトイレが日常となりました。
待ち続けるのはイライラすると思いますが、いつかやってくる「初めての成功」を、子どものペースに寄り添い続けながら、信じて待ってあげてください。
発達障害の子どもを持つママもsunnysmile協会へ相談!お子様に合わせたトイトレを個別にアドバイス!
sunnysmile協会の子育て相談では、トイトレの悩みや進め方について個別にアドバイスいたします。
- 一人ひとり異なる発達のペースや特性に合わせてトイトレについてアドバイスします!
- コーチングを通してトイトレ問題解決をサポートします!
- トイトレ中の不安や困りごとに寄り添い、励ましとアドバイスを提供します!
先の見えない不安や悩みが出やすい発達障害の子どものトイトレですが、悩みは一人で抱え込まず、ぜひsunnysmile協会にご相談ください。
子どもと一緒に一歩ずつ前進するお手伝いをいたします!
まとめ
発達障害の子どものトイトレは、通常より時間がかかることが多いですが、焦らず進めることが成功の鍵です。
- 他の子と比べない
- 好きなものを取り入れる
- 小さな成功体験を積み重ねる
- 辛いときは休む
- 子どもの成長を信じる
これらの方法を意識していれば、親子ともにストレスが軽減され、笑顔でトイトレを進められるはずです。
ぜひ自分の子どもに合った方法を見つけて試してみてください!
関連記事→【体験談】トイトレしないとどうなる?なしでパンツにする進め方
この記事を書いた人
みゆき(4歳長女&0歳次女のママ)
フリーランス/埼玉県在住
発達障害と気難しい性格を持つ長女の育児に悩んでいたところsunnysmile協会に出会う。
子育てコーチング講座で適切な声掛けと関わり方を学ぶことで、親子の絆を深め、家族の笑顔を増やすことに成功