令和のママたちにとって、タブレット学習はとても身近な存在ですよね。
今ではスマイルゼミ・こどもちゃれんじなど、多くの教材が「タブレット1台で完結する学習スタイル」に変わっています。
そんな便利な世の中になった一方で「タブレット学習は脳に悪い」という話を聞いたことのあるママもいるのではないでしょうか?
- 視力や脳への影響は大丈夫?
- 勉強のつもりがゲーム感覚にならない?
- 紙の勉強より学力が下がるって本当?
と不安に感じるママも多いはず。
実際、デジタル学習が理解力や集中力に影響する可能性を指摘する研究もあります。
様々な情報が飛び交う中で、「どの情報が正しいのか」と迷ってしまい、子どものタブレット学習に懸念を持ってしまうママも多いと思います。
この記事では、学術論文をもとにタブレット学習の本当の影響と、子どもに合った学び方を分かりやすく解説します。知らずに続ける前に、ぜひチェックしてください。
関連記事 → 【必読】4歳言うことを聞かない…疲れたママが知るべき原因と対処法
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目次
【幼児編】論文解説!タブレット学習による脳への影響・弊害は?

「小さいうちからタブレット学習をさせても大丈夫?」と不安に思うママも多いですよね。
実は幼児期は脳の発達がとても重要な時期!
研究では、デジタル機器の使い方によっては発達に影響する可能性も指摘されているのです!
そんなタブレット学習について気になる疑問について、学術論文をもとにして分かりやすく解説します。
Q1.幼児期からのタブレット学習は脳に影響があるって本当?
幼児期は脳の発達が非常に活発な時期であり、研究ではスクリーン時間の長さと発達指標の関連が調べられています。
幼児教育ICT研究によると、ICT活用(タブレットやパソコンなどデジタル機器を使った学び)の研究は2016年以降増加しているものの、幼児の発達にどう影響するかはまだ十分なエビデンス(根拠)が揃っていないため、確実に脳に影響があるということはありません。
幼児教育におけるICT活用の研究は近年増加しているが,その効果や課題については今後の検討が必要である。
幼児教育におけるICT活用に関する研究動向(藤原牧子/甲子園短期大学紀要)
しかし、使用時間が長い子どもについては、多くの研究で睡眠・学力・心理面への影響が指摘されています。
詳細は後述しますが、1日2時間以上、タブレットやスマートフォンを見せているというママは、特に注意してもらいたいので、チェックしてくださいね!
Q2.タブレット学習は精神面や心理面の発達に影響が出る?
スクリーンタイムが長い子どもほど、2年後のADHD症状の得点が高くみられた。
株式会社共同通信社 「子どものスクリーンタイム、注意欠如多動症(ADHD)症状、 脳の構造との関係を解明」 国立大学法人福井大学
スクリーンタイムはADHD症状の増加と有意に関連していた。
タブレットやスマートフォンの使用時間が長い子どもはADHD(注意欠陥多動性障害)症状の傾向が大きくなりやすいとの結果が出ています。
つまり、注意力の低下や衝動的な行動が増える可能性があるということです。
ただし、一部の研究では、
乳幼児期のスクリーンタイムと神経発達の関連は因果的とはいえない。
日本生物学的精神医学会 「乳幼児期スクリーンタイムと神経発達の予後:知見を振り返る」
といった研究結果もあり、関連はあるが原因とは断定できないということが分かりました。

Q3.小さいうちからタブレットを使うと発達に遅れが出ることはあるの?
スクリーンタイムが長い子どもは、コミュニケーション能力や問題解決能力の発達に遅れがみられた。
クーリエ・ジャポン 日本で実施された最新研究の結果「スクリーンタイムが「1日4時間以上」の赤ちゃんに発達の遅れ」
スクリーンタイムが長いと、睡眠の質の低下や言語力・認知力の発達低下につながる可能性がある。
保健指導リソースガイド ニュース 「スマホやゲーム機で遊ぶ時間が長いと睡眠障害に 子供の言語力や認知力の発達が低下 食習慣も大切」(英国のニューカッスル大学の研究より)
上記の結果から分かるように、長時間のスクリーン利用は、次のような問題と関連すると指摘されています。
- 睡眠不足
- 集中力低下
- 言語発達の遅れ
タブレットやスマホは、子どもの楽しみがいっぱいで一度手にするとずっと離さないことが多く、その結果、睡眠時間が短くなったり、ブルーライトの影響で睡眠の質が悪くなることがあります。
WHO(世界保健機関)のガイドラインによると、推奨される子どもの睡眠時間は1〜2歳が11〜14時間(昼寝含む)、3〜5歳が10〜13時間とされています。
しかし、日本の子どもたちは推奨される睡眠時間よりも短い傾向があると言われています。
私の長女も6歳ですが、睡眠時間は8〜9時間とかなり短い子ですし、保育園のママたちに聞いてみると「夜9時になっても寝ない」という声を多く聞いています。
睡眠時間の低下は、子どもの神経・学習・記憶の発達に影響すると言われているため、タブレットの使用が日常化してしまうと、子どもの脳の発達に何かしら影響を与えてしまう可能性もゼロではないと言えます。
実際に私の長女も寝不足でイライラしやすかったり、集中力が切れてしまう様子が見受けられるので、現在、夫と話し合って対策を考えているところです…。
デメリットを小さくする!脳への影響を減らすタブレットの使い方

タブレット学習は「子どもが自主的に学習してくれる便利な学習ツール」というイメージがありますが、実際は親がしっかり管理しておかないと、脳への影響が出て逆効果になってしまうこともあります。
ここまで影響があるなら、紙の学習の方がいいのでは?
しかし、タブレットは使い方次第で、学習の強い味方になるツールでもあります。
脳へのデメリットをできるだけ小さくしながら上手に活用することで、子どもの学習意欲や理解力を伸ばすことも可能です。
ここでは、タブレット学習のデメリットを小さくするための使い方を紹介します。
1.使用時間・ルールを決めておく
多くの親は「面倒くさい」と思ってやっていないかもしれませんが、しっかり使用時間やルールを決めておくことは、かなり大切なことなのです。
幼児期の子どもは、まだ臨機応変な対応が難しく、同じルーティンを好む傾向があります。
食事の時間やお風呂の時間をなるべく同じにするように、タブレットの使用時間も決めておくと、日常の習慣として受け入れやすくなります。
例えば
- 「好きな時に1時間やっていい」
- 「今日は長くやってもいいよ」
のような曖昧なルールではなく、
- 「15時〜16時まで」
- 「おやつの後に30分だけ」
など、時間を具体的に決めておくことがポイントです。
また、久留米大学の研究では、
どのようなルールを設けて使わせるか(利用規則)が高いほど,子どもの自制心は高いことが示された。
久留米大学研究【研究成果】「スマホ育児」は子どもの自制心を阻害しないかもしれない
と報告されています。
つまり、自由に使わせるよりもルールを決めて使う方が子どもの自制心を育てる可能性があるということです。
ただし、タブレットには楽しいコンテンツがたくさんあるため、簡単にはやめられないことも多いでしょう。
そんな時は、次の方法がおすすめです。
- タイマーを設定する
- タブレットの「使用時間制限」を設定する
- ルールを守れたら褒める(できたねシールなども効果的)
これは私の子どもたち(6歳と2歳)にも実際に行っている方法です。
わが家では、スマホ・テレビ・タブレット・ゲームなどのデジタルコンテンツは夜8時までと決めています。
毎日夜8時にアラームを設定し、アラームが鳴って自分から終わりにできたらしっかり褒めるようにしていました。
6歳の長女はすぐに終わりにできましたが、2歳の次女はなかなか終わりにできず…。
それでも、毎日同じルールを繰り返してきたことで、次女も自分から終わりにできるようになりました。
子どもは「ルール+習慣」で行動できるようになります。最初は大変ですが、続けることで必ず変化が見えてきますよ。

2.子どもと話し合って決める
これは多くの親がやりがちですが…タブレットのルールを親が勝手に決めて子どもに守らせるということをしていませんか?
しかし、タブレットを使うのは子ども自身です。
親に一方的に決められたルールは、子どもにとっては「押し付けられたもの」になりやすく、守ろうとする意識も弱くなってしまいます。
そこでおすすめなのが、子どもと一緒にルールを決めることです。
例えば、
- 1日どのくらい使う?
- 何時までに終わりにする?
- ルールを守れなかったらどうする?
など、子どもに問いかけながら決めていくと、「自分で決めたルール」になるため守りやすくなります。
子どもがまだ小さい場合でも、「タブレットはおやつの前かおやつの後、どっちがいいかな?」など、選択肢を提示する形で話し合うと参加しやすくなります。
このように子ども自身がルール作りに関わることで、自制心や考える力を育てることにもつながります。
私も子どもたちには一方的なルールは押し付けず、「これからYouTube見てもいいけれど、終わりは◯時頃でいいかな?」と提案するようにしています。
反対された場合は、子どもたちとしっかり話し合い、親子で納得できるルールを作ってからデジタルコンテンツを使うようにしています。
3.タブレットだけに頼らない学習環境を作る
タブレット学習の大きな落とし穴は「タブレットだけで勉強が完結してしまうこと」です。
デジタル教材は便利ですが、研究では
- 紙の方が記憶に残りやすい
- 書く行為が理解を深める
といった結果も報告されています。
手書きでの情報記録手段は教育現場において学習・記憶・理解の効果を高めると言われている
J-GLOBAL 情報記録手法と記憶定着・理解度の関係についての実験報告 –手書き記録時とキーボード記録時の差異について–
そのため、タブレットだけに頼るのではなく、
- ドリル
- ノート学習
- お絵かき
- 工作
- 絵本
など、アナログの学習もバランスよく取り入れることが大切です。
特に幼児期は、
- 手を動かす
- 触る
- 書く
- 作る
といった「実際に手を動かしながら感覚を身につける経験」が、脳の発達に大きく関係すると言われています。
タブレットはあくまで学習の補助ツールとして考えると、上手に活用できます。
スマートフォンやパソコンで文字を打つのが日常化してきている中、手書きで文章を書こうとすると「あれ?この漢字なんて書くんだっけ?」と手が止まってしまうママ、結構多いと思います。
私もその1人で、連絡帳を書いている時に漢字が思い出せなくなることが多くあり、手を使ったアナログ学習は大切なんだな…と思いました。
私みたいにデジタルツールに慣れすぎて漢字が書けない子になってほしくない!
と思ったママ、タブレットで完結させるのではなく、アナログ教材も一緒に使うこと・実体験や感覚遊びを取り入れて脳の発達を促すことも考えてあげてください。
脳の発達を促す!感覚遊びについてもっと知りたいママはこちらもチェック↓
五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)を刺激する遊びを取り入れることは、子どもの好奇心を向上させる効果があると言われています。
ちなみに私は、好奇心・集中力・自立心など、子どもの脳の発達を促すための知識をこちらで学び、育児に活用しています。↓

4.「親子で一緒に使う時間」を作る
もう一つ大切なのは、タブレットを子どもに任せっぱなしにしないことです。
タブレット学習は「一人でできる」のがメリットですが、完全に任せてしまうと
- ただゲーム感覚で進めてしまう
- 内容を理解せず進んでしまう
ということもあります。
タブレットは学習だけでなく、エンターテイメントや遊びのコンテンツも多いので、任せすぎると、遊び感覚で終わってしまうこともあります。
忙しい時は、ときどきでもいいので、
- 今日はどんな問題やったの?
- これ面白そうだね、ママにも教えて。
と声をかけてあげるだけでも、子どもの学習意欲は大きく変わります。
親が興味を持ってくれると、子どもは
「楽しい!もっと頑張ろう」
という気持ちになりやすいですし、親子のコミュニケーションは自己肯定感を上げることにも繋がります。
逆にタブレットに夢中になりすぎると、コミュニケーションが減り、会話力の低下につながる可能性もあるため、忙しくても1日数分でもいいので声をかけてあげることが脳の発達に大切ですよ。

子どものデジタルコンテンツの使用について考え学ぶ大切さ

タブレットやスマートフォンを子どもに持たせることは、今では決して珍しいことではない時代になりました。
しかし実際には、「とりあえず子どもに渡しているだけ」「忙しい時に静かにしてくれるから使わせている」という家庭も少なくないのではないでしょうか。
もちろん、タブレットやスマートフォンは便利なツールですし、使い方次第では学習の助けにもなります。
ただし、何も考えずに長時間使わせてしまうと、
- 長時間使用による脳の発達への影響
- 睡眠時間の減少
- 情緒の不安定さ
- 自制心の低下
- 学習意欲の低下
など、子どもの成長にさまざまな影響を与えてしまう可能性もあります。
そのため大切なのは、「ただ与える」のではなく、家庭のルールを決めて使うことです。
例えば
- 使用時間を決める
- 夜は使わない
- 学習目的だけにする
など、家庭ごとのルールを作ることが重要です。
しかし実は、この「ルールを決めて守る」ということは、意外と簡単なことではありません。
子どもがルールを守れるようになるためには、
- 普段からの親子のコミュニケーション
- 親子の信頼関係(スキンシップ)
- 年齢ごとの発達段階
- 脳の発達の仕組み
- 年齢に合わせた声かけ
といった、日常の関わり方が大きく影響してくるからです。
例えば、子どもにいきなり「タブレットは30分までね」と言っても、
- まだ自制心が育っていない
- 約束の意味が理解できていない
- 親子の信頼関係が弱い
といった場合、なかなか守ることができません。
逆に普段から、
- 子どもの気持ちを聞く習慣がある
- 親子の会話が多い
- 約束を一緒に決める経験をしている
- 子どものやる気を出す声かけを意識している
家庭では、子ども自身がルールを理解しやすくなり、守れるようになっていきます。
私の家庭でも、こうした関わり方を普段から意識しているおかげか、かつて自分に自信がなかった6歳の長女は自分から何かを始めることが増えてきました。
そして、2歳の次女は、0歳の頃から子育てコーチングを取り入れた育児を続けてきた結果、
- 語彙力が高く、4歳上の姉とも会話がしっかりできる
- 簡単な約束であれば守ることができる(18時に夕飯、20時にお風呂など)
- 姉と交代でおもちゃを使うなどの簡単なルールが守れる
といった、親だけでなく保育園の先生も驚くような成長を見せてくれています。
もちろん、子どもは一人ひとり性格や発達のペースが違うので、すべての家庭が同じ結果になるわけではありません。
ですが、子どもへの関わり方や声かけを少し変えるだけでも、子どもの行動や成長は大きく変わることがあります。
もし今、
- 子どもがタブレットやゲームをやめられない
- ルールを決めても守ってくれない
- つい感情的に怒ってしまう
- 子どもとの関わり方に悩んでいる
と感じているのであれば、子どもの行動を変えようとする前に、親の関わり方を見直してみることも大切かもしれません。
子どもの発達や脳の仕組みを理解しながら、親子のコミュニケーションを深めていくことで、子育てはぐっと楽になることもあります。
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まとめ
タブレット学習は便利な学習ツールですが、研究ではスクリーンタイムが長すぎる場合、子どもの発達に影響する可能性があることも指摘されています。
ただし、現時点では「タブレット学習そのものが脳に悪い」と断定されているわけではありません。大切なのは、家庭での使い方や親の関わり方です。
この記事のポイントをまとめると、次の通りです。
- タブレット学習が脳に悪いと断定された研究はない
- ただし長時間のスクリーン利用は発達や睡眠への影響が指摘されている
- 使用時間やルールを家庭で決めることが大切
- 紙の学習や体験型の遊びもバランスよく取り入れる
- 親子のコミュニケーションを大切にすることが重要
タブレットは「悪いもの」ではなく、使い方次第で子どもの学習をサポートするツールにもなります。
家庭のルールや子どもの発達に合わせながら、上手に活用していきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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みゆき(6歳長女&2歳次女のママ)
フリーランス/埼玉県在住
発達障害と気難しい性格を持つ長女の育児に悩んでいたところsunnysmile協会に出会う。
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