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【体験談】言葉が遅い子=頭が良いから問題ないは嘘?姉妹育児で知った”大きな違い”

“言葉が遅い子は頭がいい”って聞くし、うちの子もそのうち話し出すよね。

そう思って、不安を感じながらも“様子見”を選んでいませんか?

実はそれ、誰にでも当てはまる話ではありません。

私も長女のとき、同じように思っていました。

「いつか話すだろう」と信じて、特別なことはせずに見守っていたんです。

でも現実は、待っているだけでは、何も変わりませんでした。

それどころか、気づけば周りとの差がどんどん広がっていったんです。

あのとき、ちゃんと現実と向き合って、やるべきことを知っていれば…

そんな私の後悔や、「あの時、知っていればよかった!」という思いを踏まえて、この記事では、

  • 言葉が遅い=頭が良いは本当なのか?
  • 言葉の発達が真逆の姉妹を育てて感じたリアル
  • 様子見していい子・注意が必要な子の違い
  • 言葉を伸ばす前に育てるべき「基盤」とは?

について、体験談ベースでお伝えします。

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【体験談】言葉が遅い長女と語彙力の高い次女|同じ親でもここまで違う!

わが家には2人の娘がいます。

  • 長女:言葉の発達がゆっくりで、境界知能(定型発達と知的障害の間)・発達障害と診断(現在小1)
  • 次女:2歳で会話が成立するほど言葉が早い

同じ環境・同じ親なのに、ここまで違うのかと驚くほど差があります。

この2人を育てていくうちに、私は気づきました。「言葉=頭の良さ」ではないという現実に。

そう思った理由について、私の育児経験をもとに深掘りしていきます。

言葉の発達差が大きい姉妹|年齢ごとの違い

わが家の姉妹は、言葉の発達に大きな差がありました。

実際に、年齢ごとにどのような発達段階を迎えていたのか、こちらにまとめてみました。

年齢言葉の遅い長女言葉の早い次女
0発語なし10ヶ月で初語
1ママ・パパ・ワンワンだけ言える
ただしすべて独り言
1歳半で70語以上の単語が言える
1歳9ヶ月で200語以上の単語が言える
1歳2ヶ月で2語文を話す
1歳9ヶ月で4語文を話す
22歳半で2語文を話す
見たものの名前を言えるようになる
2歳で会話のやり取りができるようになる
「なぜなぜ期」が到来
33歳半で3語文を話す
4単語・2語文のやり取りができるようになる
簡単な指示を実行できるようになる
5会話のやり取りができるようになる
「なぜなぜ期」が到来

長女は

  • 指示理解ができるようになったのは4歳以降
  • 年少の発表会のセリフが言えず、先生から家庭指導を勧められる…
  • 会話が成立したのは5歳頃

一方で次女は

  • 1歳前から発語が始まる
  • 2歳までに多語文(4語以上)を習得
  • 2歳で会話が成立
  • 「なんで?」を繰り返す時期も早い

このように “成長のスピード”がまるで違いました。

同じ親から生まれた姉妹でも、ここまで違いが出るなんて…と夫婦どころか親戚中でも言われるほど、発達差が強く出ていたのです。

「頭がいいのはどっち?」正直に感じてしまったこと

正直に言うと…「頭がいい」と思ったのは言葉の発達が早い次女の方でした。

この子、語彙力が高すぎる。頭いいかも…もしかしてギフテッド…?

2歳にして、質問を繰り返すことや、その日に起きた出来事や絵本の内容をずーーーっと喋る姿を見ていると、ギフテッドを疑ってしまい、実際に「ギフテッドの特徴」と何度も検索してしまったほどです。

一方で6歳の長女は、会話のすれ違いや指示が通らない場面が多く、

もう4歳になるのに、どうして何度言っても理解してくれないんだろう?

と感じてしまい、当時は「発達障害の特徴」と検索してばかりいました。

結局、5歳で境界知能・発達障害が発覚し、言葉の遅れは発達特性によるものだと分かりました。

実際に言葉の発達差が大きい姉妹を育ててきて、「頭が良い」と感じるのは、語彙力の高い次女の方でした。

つまり「言葉が遅い=頭が良い」というのは、ネットの情報にある一部の例の話であって、同時に言葉の遅れがある子を育てるママを安心させる材料のひとつに過ぎないと感じました。

IQの高さの違いはある?

2歳の次女のIQは不明ですが、発達検査を受けた長女はIQ70で、境界知能(定型発達と知的障害の間)と診断されています。

※長女の担当医からは、知的な遅れなし=IQ80以上、知的障害=IQ70未満と説明されています。

では実際に、言葉の遅れとIQに関連性はあるのか?

結論から言うと、必ずしもイコールではありません。

言葉の発達はあくまで一つの側面であり、知能はもっと多面的なものだからです。

その多面的なものを具体的に説明すると、知能は「言語能力」だけでなく、「理解力」「記憶力」「注意力」「問題解決力」「社会性」など、さまざまな要素で構成されています。

例えば、言葉での表現がゆっくりでも、指示をしっかり理解できる子や、パズルや遊びの中で考える力を発揮する子もいます。

また、人の気持ちを感じ取る力や、状況に合わせて行動できる力も、大切な“知能の一部”です。

つまり、「言葉が遅い=IQが低い」と単純に結びつけることはできず、その子の持っている力は、言葉以外の場面にもたくさん表れているのです。

2人を育てて気づいた「頭の良さ」の本当の意味

長女は言葉こそ遅かったものの、視覚的な記憶力がとても高い子でした。

実際にパズルは数回やるだけで配置を覚え、パパやママよりも早く正しい場所を見つけてしまうほどです。

この経験から、頭の良さは“言葉”だけでは測れないということに気づいたのです。

  • 言語が得意な子
  • 視覚が得意な子
  • 感覚が鋭い子

子どもによって、得意なことも、伸びる力もまったく違う。

なのに私たちはつい、「話せる=賢い」「話せない=遅れている」と判断してしまいがちなんです。

そのことに気づいてからは、子どもたちの得意や能力に着目し、「できることを伸ばす関わり」を意識するようになりました。

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言葉が遅い子=頭が良いと思っているママに伝えたい!姉妹を育てて気づいたこと3選

私は娘2人が生まれていなかったら、平均やネット情報ばかり見て、本当に見るべき現実から目を逸らし続けていたのかもしれません。

そんな私が姉妹の育児で気づいた【本当の頭の良さ】についてお伝えします。

言葉の遅れで将来を心配しているママや、「言葉が遅い=頭が良い」と信じているママにこそ、ぜひ知ってほしい内容となっています。

1.人間には【言葉=知能】という思い込みがある

生まれ持った能力が大きく違う姉妹ですが、2人とも突出した才能があることを知ってから、「知能って言葉だけに限ったことではないのでは?」と思うようになりました。

なぜ、言葉の発達が頭の良さに直結していると思ってしまうのか?

疑問に思った私は、なぜ人は言葉=知能という思い込みができているのか調べてみて、気づいたことをお伝えします。

理由1.人は分かりやすいものに引っ張られるため

言葉の発達はとても「見えやすい能力」のため、

  • たくさん話す
  • 難しい言葉を使う
  • 会話がスムーズ

こうした特徴があると、「なんとなく賢そう」と感じてしまうことが多いと思います。

逆に言葉が遅いと、「理解も遅いのでは?」と誤解しやすい。

本当は「言語能力」と「知能」は別の側面も多いのに、分かりやすい“言葉”に引っ張られてしまうんです。

理由2.一部の印象が全体評価になるため

ある一つの特徴が、全体の評価に影響する現象をハロー効果と言いますが、そのハロー効果は言葉の発達に対しても働いてしまいます。

  • 言葉が早い →「理解力も高い・頭がいいはず」
  • 言葉が遅い →「全体的に発達が遅いのでは」

というふうに、一部分だけで全体を判断してしまう心理効果があり、言葉の発達=全体の発達と捉えてしまうことがあるのです。

理由3.社会的な背景が関係しているため

学校教育では、

  • 国語(読む・書く・話す)
  • テストでの説明力

など、「言語能力」が評価の中心になりやすいですよね。

そのため無意識に「言葉ができる=頭がいい」という価値観が刷り込まれやすいんです。

理由4.人は不安を減らすために“ラベル化”するため

心理的にもう一つ大事なのがこれです。

人は不確実なものに不安を感じるため、わかりやすく分類して安心しようとします。

つまり

  • 言葉が早い →「大丈夫な子」
  • 言葉が遅い →「心配な子」

ラベルを貼ることで、状況を理解した気になれるんです。

不確かなものに対して不安を抱き、答えをハッキリさせたいというのは、迷いながら育児を続けるママであれば誰もが経験したことがあるかと思います。

でも、そのラベルが時には判断を鈍らせることもあるのです。

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2.様子見でOK・要注意なサインの違い

ここはとても大切なポイントです。

言葉の遅れについて周りに相談しても、「様子見でいい」「そのうち喋るよ」と言われることも多いですが、すべての子に当てはまるわけではありません。

実際に様子見でもよいケースと、そうでないケースについて、私の経験やSNSの情報をもとにまとめてみました。

様子見でもいいケース

  • 指示は理解できている
  • ジェスチャーや指差しで意思表示がある
  • 人との関わりがある

これは私の親戚の子どもがこのパターンでした。

1歳半でほとんど喋らなかった子だったのですが、指示理解や意思表示はハッキリしていて、2歳以降は爆発的に喋るように!

その子の母親曰く「インプット期間が長かった」とのことでした。

注意が必要なサイン

  • 名前を呼んでも反応が薄い
  • 指示が通らない
  • 視線が合いにくい
  • 一人遊びが多い

私の長女はこっちのパターンでした。

名前を呼んでも反応しない、1人遊びばかり…様子見でもいいかと思って、すぐに専門機関に相談に行かなかったことを今も後悔しています。

発語のタイミングには個人差があるので、発語がない=発達障害と断定はできませんが、他に発達障害の特徴が出ていたり、言葉への反応が薄いと感じている場合には、専門機関への相談を検討してみることをおすすめします。

もしかしたら発達障害かも…と思ったママは、こちらも参考にしてみてください↓

3.子どもはそれぞれ全く違う伸び方をする

長女と次女で決定的に違ったのは、

  • 長女:目で覚えるタイプ(視覚優位)
  • 次女:耳で覚えるタイプ(聴覚優位)

このように、伸び方そのものが違っていたため、同じように育てても、発達の進み方が違うのは当然のことだったのです。

だからこそ必要なのは、「待つこと」ではなく「その子に合った関わり方」なんです。

私が子どもたちに行ったことは、年齢や性格に合わせて、我が子に合った才能の伸ばし方を知り、実践することでした。実際に何をしたのか、詳細はこちらから↓

意識したのは【発語】ではなく【自己肯定感】|子どもの特性に合わせた育児がもたらした変化

私は長女に「言葉の発達を促す」ことよりも先に、「言葉を覚えたい」と思える気持ちを育てることを大切にするようにしました。

というのも、当時4歳になったばかりの長女は、

  • 言葉をうまく伝えられず、癇癪ばかり
  • 指示が理解できず、何度も怒られる

そんな経験を繰り返す中で、どんどん自信をなくし、消極的になっていたんです。

何かを伝えようとしても、うまくいかない。そのたびに怒られてしまう。

そんな状況では、「話したい」という気持ちよりも、「どうせ分からないし、もういい…」という気持ちの方が強くなってしまいますよね。

実際に長女も、話しかけても「分からない」と言うばかりで、自分から言葉を発することはほとんどありませんでした。

そんな状態の中で、いきなり言葉の練習をさせようとしても、本人にとっては「苦手なことをやらされる時間」でしかありません。

ひらがな表、タブレット教材、絵本…。当時の私はいろいろ試しましたが、結果は、どれもやる気ゼロでした。

そこで私が思い切って変えたのが、育児の優先順位です。

「言葉を増やすこと」ではなく、「あなたならできる」と思える気持ち=自己肯定感を育てることに力を注ぐようにしました。

そのために取り組んだのは、

  • 長女の発達段階を正しく知ること
  • 長女の性格に合った関わり方を学ぶこと
  • 怒ってしまう原因を見直し、関わり方を変えること

正直、すぐに変化が出たわけではありません。

でも、関わり方を少しずつ変え続けていく中で、長女の中に確実な変化が生まれていきました。

それは──ママから促さなくても、自分から言葉を発するようになったこと。

言葉の遅れに悩んでいると、

「どうやって言葉を増やすか」
「何をやらせれば話せるようになるか」

に意識が向きがちです。

でも、子ども自身が「伝えたい」「やってみたい」と思えていなければ、どんな方法も“ただの苦手克服”になってしまいます。

逆に、「やってみたい」「できるかもしれない」と思える心が育つと、子どもは驚くほど自分から動き出します。

言葉も、そのひとつです。

だからこそ私は、遠回りに見えてもまずは“できる自分”を感じられる関わりを大切にしていきました。

もし今、「言葉を増やさなきゃ」と焦っているママがいたら、一度だけ立ち止まって考えてみてほしいんです。

その子は今、「話したい」と思える心の状態になっていますか?

言葉を育てる前に、その土台となる“心”を育てること。

それが結果的に、いちばんの近道になると、私は実感しています。

私は、子どもの発達特性や性格に合わせた関わり方・ママの怒りのコントロール方法をこちらで学びました!詳細はこちらから↓

まとめ

「言葉が遅い子は頭がいい」という言葉に、少し安心したい気持ちがあったのは、私も同じでした。

でも実際に姉妹を育ててみて、それはすべての子に当てはまるわけではないと気づきました。

子どもの発達は一人ひとり違い、言葉の早さだけで「頭の良さ」は判断できません。

大切なのは、周りと比べることではなく、その子自身の様子をしっかり見ることです。

今回お伝えしたかったポイントは、

  • 「言葉が遅い=頭が良い」とは限らない
  • 子どもの発達の仕方はそれぞれ大きく違う(視覚優位・聴覚優位など)
  • 様子見でいいかは、その子のサインを見て判断することが大切
  • 言葉だけでなく、その子の得意や強みに目を向けること

そしてもうひとつ。

言葉を伸ばすことだけに目を向けるのではなく、「伝えたい」と思える気持ちを育てる関わり方も、とても大切だと私は感じています。

焦りや不安を感じることもあると思いますが、まずはその子自身のペースや特性に目を向けることから始めてみてください。

「言葉の遅れ」に悩むママ、こちらの記事もオススメです↓

#言葉が遅い #頭が良い #発達障害

一般社団法人sunnysmile協会は、子育てや働き方に悩むママのためのコミュニティです。 毎月オンラインにて勉強会や相談会などを行っておりますので、 お困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

この記事を書いた人

みゆき(6歳長女&2歳次女のママ)
フリーランス/埼玉県在住
発達障害と気難しい性格を持つ長女の育児に悩んでいたところsunnysmile協会に出会う。
子育てコーチング講座で適切な声掛けと関わり方を学ぶことで、親子の絆を深め、家族の笑顔を増やすことに成功