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【実録】特別支援学級はずるい?支援級を選んだ娘の「できた」が増えた理由

なんで支援級に入れてるの?

長女が小学校に入学してすぐ、同じ保育園だった子どもや、その保護者から何度か聞かれました。

その度に、なんて言えばいいか迷ったり、どこまで説明した方がいいか悩んだりしました。

私自身、長女を支援学級に決めるまで、

「本当に支援級でいいのかな?」
「普通級より勉強が遅れてしまわないかな?」
「ずるいとか、特別扱いとか思われないかな?」

と、何度も迷いました。

そして、実際に支援級で生活してみると、外から見ているだけでは分からなかったことがたくさんありました。

この記事では、発達障害のある長女を支援学級に通わせている母として、

  • 「なんで支援級なの?」と聞かれたときの経験
  • 「勉強しなくていい」「ずるい」と思われやすい理由
  • 実際の支援学級での学習や学校生活
  • 支援級に入った長女に起こった変化

について、わが家の実体験を交えながらお話しします。

「特別支援学級って、そんなに楽なの?」
「支援級を選ぶのは逃げじゃないの?」

そんな疑問を持っている方に、少しでも支援学級のリアルが伝わればと思います。

「なんで支援級に入れてるの?」と聞かれたママのリアルな返答

長女が小学校に入学したとき、私が一番戸惑ったのが、「なんで支援級に入ったんですか?」という質問に対して、どう答えていいか迷ってしまったことでした。

長女には発達障害があり、就学相談を経て支援学級に決まりました。

ただ保育園時代は周りの子と同じ環境で過ごしていたため、入学して突然「支援級」という違う場所に行ったことを不思議に思う人がいても、当然だったのだと思います。

実際に聞かれたときのやりとりと失敗談

最初のころ、私は聞かれるたびに、「言葉の発達が遅めだから……」と、長女の特性や支援級になった理由を説明していました。

今振り返ると、これは少し失敗だったかなと思っています。

私自身、悪気があったわけではなく、「ちゃんと理由を説明しなければ」と思っていたからこその対応でした。

実際に、支援級と通常学級では、一緒に勉強する機会や懇談会の日程なども異なり、今まで仲良くしていた保育園時代のママたちと少し距離ができてしまいました。

そのことに不安を感じていた私は、「ちゃんと理由を説明しなければ」と思い、長女の特性について詳しく話してしまったのです。

今振り返ると、相手との距離を縮めるどころか、私自身が必要以上に構えてしまっていたのかもしれません。

その後、同じ支援級に子どもを通わせるママたちと関わるようになって気づいたのですが、支援級のママ同士でも、子どもの特性について詳しく話さないことが普通だったのです。

「支援級に通う子どものママ」という共通点はあっても、お互いに必要以上に踏み込まず、普通に「クラスメイトのママ」として付き合っている人たちが多かったのです。

そこで初めて私は、「すべてを説明しなくてもいいんだ」と思うようになりました。

状況別・返答フレーズ3選

そんな私の経験も踏まえて、実際に聞かれた時におすすめの返答フレーズをご紹介します。

自分との関係性返答フレーズ
浅い関係「就学相談をして、支援級に決めたんです」
深い「大人数の環境より、少人数のほうが本人に合っていたんです」
子どもから聞かれた「目が悪い子がメガネをかけるのと同じで、○○ちゃんは少ない人数のほうが勉強しやすいんだよ」

大切なのは、相手が納得するまで詳しく説明することではありません。

子どもの特性や診断名は、その子と家族の大切な情報です。「どうして?」と聞かれたからといって、すべてを話す必要はないと思っています。

詳しく説明したくないときは、「本人に合った環境だったので」とだけ答えても大丈夫です。

無理に説明する義務はない|ママが知っておくべき心構え

特別支援学級は、単に「勉強が苦手な子を集めたクラス」ではありません。

学校教育法第81条では、障害による学習上・生活上の困難を克服するための教育を行うことや、必要な児童生徒のために特別支援学級を置くことが定められています。

支援級に決めた理由を説明することと、子どもの診断名や特性をすべて説明することは、同じではありません。

つまり、支援級は「楽をするための場所」ではなく、子どもが学びやすく、学校生活を送りやすくするための教育環境の一つです。

だから私は、「どうして支援級なの?」と聞かれても、必要以上に申し訳なく思う必要はないと思っています。

支援級を選んだのは、子どもにとって必要な環境を考えた結果。それだけでも十分なのです。

「勉強してない」「ずるい」は誤解?支援学級のリアルな学校生活

では、実際に支援学級に通ってみると、どんな生活をしているのでしょうか。

「勉強しなくてもいい」
「先生がずっとついてくれる」
「誰でも入れる」
「通常学級より楽」

そんなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、少なくともわが家の長女の場合は、まったく違いました。

支援級=勉強しなくていい?よくある4つの誤解

私の長女の場合、支援級での生活は大まかにいうと次のようなものでした。

  • 先生の説明を聞いてプリントなどで学習する
  • 一人ひとりの進度に合わせて学習する
  • 給食当番や掃除当番などの役割もある
  • 支援級でも、学習や学校生活の中で子どもなりの役割がある(日直・係・委員会など)

支援級だからといって、学校生活のすべてが「特別」になるわけではありません。

もちろん、学習の進め方や支援の方法などは、学校や学級によって違いますし、先生がずっと自分の子につきっきりになるわけでもありません。

それでも、子どもの特性や学習状況に合わせて、通常学級とは違った方法で学ぶことができる。

それが、長女が実際に支援級で過ごしてみて、私が感じたイメージと現実の違いでした。

「支援級=勉強が遅れる?」娘の実際の学習ペース

支援級に入れると、勉強が大幅に遅れてしまうのでは?と思われるママは多いでしょう。私もそれが一番ネックでした。

ただ実際には、支援級だから遅くゆっくりなペースで学ぶわけではありませんでした。

私の長女の場合ですが、国語と算数は今の1年生とほぼ同じカリキュラムとペースで勉強しています。普通級の子たちよりも少し遅めですが、それでもほんの僅かです。

まあ無理に普通級のやり方やペースでは、長女が勉強が追いつけなくて逆に苦しい思いをすると思うので、私としては今のペースが一番ちょうど良いのかな?と思います。

宿題もあります|でも「宿題が少ない=楽」ではなかった

長女の学校では、国語や算数などの学習も行い、宿題もちゃんと出ています。

他学年の子たちも一緒の教室での授業は、基本的にプリント学習が中心です。そのため国語の教科書を授業で使わない分、音読の宿題で教科書を読む課題が毎日あります。

ちなみに夏休みの宿題は通常学級より少なめでしたが、それでも長女にとっては大きな負担でした。

普通学級の子なら比較的スムーズにできる課題でも、発達障害を抱えた長女にとっては一つ一つが大変…泣きながら宿題をすることも珍しくありませんでした。

ここで私は、あることに気づきました。

「宿題が少ない=楽」ではない。同じ課題でも、子どもによって感じる負担はまったく違います。

長女にとって支援級は、学習をしなくてもいい場所ではなく、安心して学習に取り組めるように、環境や進め方を調整してもらえる場所だったのです。

なぜ「ずるい」と思われる?外からは見えにくい支援級の実態

外から見ると、

「宿題が少ない」
「少人数で授業を受けている」
「先生に見てもらえる」

という部分だけが目に入ることがあります。

そうすると、「普通級より楽なのでは?」と感じる人がいるのも、ある意味では自然なのかもしれません。

実際、特別支援学級やインクルーシブ教育については、SNSなどでもさまざまな意見が出ています。

2026年8月には、24時間テレビで星野真里さんが、難病の娘・ふうかさんの学校生活について語ったことが話題になりました。

ふうかさんは特別支援学級に在籍しながら、通常学級で授業を受けていたこと・通常学級でのふうかさんの様子に疑問を抱き学校側に改善を求めたことなどが報じられています。

この話題をきっかけに、通常学級と特別支援学級、インクルーシブ教育についてさまざまな意見が出ました。

ただ、私はこうした話題を見ていても、「どちらが正しいか」だけでは決められないのではないかと思っています。

同じ「発達障害」という言葉でくくられていても、得意なことも苦手なことも、必要な支援も一人ひとり違いますし、同じ発達障害でも通常学級の方が環境に合う子だっています。

そして、同じ支援級でも、実際に受けられる支援や学校生活の形は、学校や自治体によっても異なります。

私自身、実際に娘を通わせて感じたのは、「配慮されていること」=「楽をしていること」ではないということでした。

だからこそ、

「支援級だから楽」
「通常級だから頑張っている」

と単純に比べることはできないのだと思います。

支援級決定|でも私は「本当にこれでいいの?」と迷っていた

ここまで支援級に入れたことで大きなメリットを感じたことをお伝えしてきましたが、私自身、最初から支援級に迷いなく決めたわけではありません。

支援級決定から実際に入学した長女がどのように変わったか、私の迷いや感じたことについてまとめました。

年長11月に支援学級に決定|入学前の不安と葛藤

長女は年長のときに発達障害の診断を受け、就学相談を経て支援学級に進むことを決めました。

私自身も、「学習に集中できる環境としては、支援級のほうが合っていそう」と思っていました。

それでも、

「本当にこれでいいのかな?」
「普通級より勉強が遅れてしまわないかな?」

という不安はありました。

支援級に決めたことに、迷いがなかったわけではありません。

むしろ、子どもの将来を考えれば考えるほど、「親の判断で選んでしまっていいのかな?」という葛藤もありました。

「普通級に行けば、もっと成長できるのでは?」
「支援級にしたことで、できることまで制限してしまわないかな?」

そんなことも考えました。

だからこそ、私は「支援級か普通級か」を考えるときに、少しずつ視点を変えるようになりました。

支援級を選んだ理由|「できないこと」より「力を発揮できる環境」を考えた

長女は、人の話を聞いて行動したり、複数の指示を一度に理解したりすることが苦手です。

また、人が多いところや雑音が多いところ、物が多くて散らかっている環境では、注意がそれやすく、何かに集中することも難しい子でした。

同年代の子どもとのコミュニケーションにも苦手さがあります。

一方で、少人数で落ち着いた環境なら、目の前のことに集中しやすい。一つずつ説明してもらえば、理解できることもあります。

そこで私は、「この子が普通級でやっていけるか」だけではなく、「どんな環境なら、この子は安心して力を発揮できるのか」と考えるようになりました。

もちろん、これはあくまでわが家の場合です。

どの子にも同じ選択が合うわけではありません。

それでも、この視点に変えたことで、私は少しずつ「支援級にすること」への罪悪感から離れられるようになりました。

支援学級に決めた理由については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。

支援級での生活を通して感じた長女の3つの変化

では、実際に支援級で生活するようになって、長女にはどんな変化があったのでしょうか。

もちろん、子どもの成長には、家庭での関わりや本人の成長、先生との関係など、さまざまな要素があります。

「支援級に入ったから、すべてが変わった」とは思っていません。

そのうえで、支援級での生活を通して、特に大きく変わったと感じていることを3つ紹介します。

1.少人数のクラスで学習に集中できるようになった

長女は、見るもの・聞こえるものすべてに反応して注意が逸れてしまうため、人が多いところや雑音が多いところ、物が多くて散らかっている環境では、何かに集中することが非常に困難な子でした。

そんな長女にとって、少人数で落ち着いて学習できる環境は合っていたようです。

入学後は、毎日集中して学習に取り組める時間が少しずつ増えていきました。

「みんなと同じようにできるか」ではなく、「長女が集中しやすい環境は何か」を考えることが、結果的に学習への取り組みやすさにつながったのだと思います。

2.「できた!」が増えて、自信につながった

特性をよく見てくれている先生に個別にサポートしてもらいながら、一つずつできることが増えていきました。

長女は、聞いたことを覚えて情報を整理することが、同年代の子どもよりも難しいところがあります。

さらに、人目を気にして無理に他人と合わせようとするところもあります。

そんな長女にとって、「分からないまま置いていかれる」のではなく、「分かるまで取り組める」「無理についていかなくてもいい」という経験が大きかったのだと思います。

できないことを指摘されるだけではなく、「できたね」「ここまでできたね」と、一つひとつ積み重ねてもらえる。

その経験が、少しずつ長女の自信につながっていったように感じています。

3.勉強に対して前向きになった

入学したばかりのころは、学習内容がなかなか定着せず、宿題も泣きながらやることが珍しくありませんでした。

ところが、2学期に入るころには、少しずつ変化が見られるようになりました。

学校が楽しい。勉強すると「できた」が増える。

そんな経験が積み重なったことで、少しずつ自主的に学習するようになったのです。

今では、おやつの前に自分から宿題をしたり、書店で興味を持った図鑑を欲しがったりすることもあります。

先日は国旗図鑑を欲しがったので購入し、今も夢中で読んでいます。

「学校に行っているから勉強する」のではなく、学ぶことそのものに少しずつ興味を持てるようになった。

これは、親としてとてもうれしい変化でした。

まとめ|支援級は逃げでも「ずるい」でもない!その子に合った環境を選ぶということ

支援学級に通わせてみて、私が一番強く感じていることがあります。

それは、支援級は逃げるための場所ではなかったということです。

同年代の子たちと一緒に何かをやったり、会話をすることが難しく、周りよりも上手くできない自分に自信をなくしていた長女…

そんな長女にとって、少人数で、自分のペースに合わせてもらいながら過ごせる環境は、「できないこと」を責められる場所ではなく、「できること」を増やしていける場所でした。

もし普通級を選んでいたらどうなっていたかは分かりません。

でも、少なくとも今の長女を見ていると、「長女に合った環境を選んでよかった」と私は思っています。

そして、支援級での生活を通して、もう一つ大切だと感じるようになったことがあります。

それは、子どもは「できないこと」だけを見て育てなくてもいいということです。

以前の私は、

「できるようにしなきゃ」
「みんなと同じくらいできるようにしなきゃ」

と、できないことばかりに目を向けていました。

でも、長女には、真面目に取り組めるところや、親の期待に応えようと頑張れるところがあります。

そこで私は、できないことを減らすだけではなく、「できること」や「得意なこと」にも目を向けるようにしました。

できたことを一つずつ認める。昨日よりできるようになったことを見る。

本人が「やってみよう」と思えたことを大切にする。

すると少しずつ、長女が自ら「やってみよう」と思えることが増えていきました。

だから私は、支援級を「ずるい」とは思いません。

外から見ると、

「宿題が少ない」
「少人数で手厚く見てもらえる」

など、楽に見える部分があるかもしれません。

でも実際には、その子なりの苦手さがあり、その環境だからこそ頑張っていることがあります。現に私の長女は勉強も運動も頑張っていて、毎日クタクタで帰ってきています。

わが家にとって支援級は、長女を特別扱いしてもらう場所ではありません。

長女が安心して学び、「できた」を積み重ねながら、自分の力を発揮するために選んだ環境です。

もし今、

「支援級にしたら、周りからずるいと思われるかな」
「支援級を選ぶのは逃げなのかな」
「普通級にしたほうが、この子の可能性を広げられるのかな」

と悩んでいるなら、周りからどう見えるかだけではなく、「この子は、どんな環境なら安心して力を発揮できるだろう?」という視点でも考えてみてほしいと思います。

そして、もう一つ。子どもが安心して過ごせる場所は、学校だけとは限りません。

学校とは違う「第三の場所」があることで、自分のペースで過ごしたり、新しい「できた」を見つけたりすることもあります。

子どもが一人で頑張るのではなく、それぞれに合った居場所を選べる社会を目指して活動しているのが、NPO法人ぴこはなです。

「学校に行く・行かない」だけではなく、子どもが安心して過ごせる場所を知っておくことは、親にとっても心強い選択肢になります。詳細はこちらからチェックしてみてください↓

#特別支援学級 #ずるい

この記事を書いた人

みゆき(小1長女&3歳次女のママ)
フリーランス/埼玉県在住
発達障害と気難しい性格を持つ長女の育児に悩んでいたところsunnysmile協会に出会う。
子育てコーチング講座で適切な声掛けと関わり方を学ぶことで、親子の絆を深め、家族の笑顔を増やすことに成功